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山猫 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2008/03/14 |
| JAN | 9784003271612 |
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山猫
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山猫
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商品レビュー
3.7
14件のお客様レビュー
「われわれは自分たちの息子や、たぶん孫たちのことを、真剣に心配するかもしれない。しかし自分たちの手で愛撫できるものを越えては、義務はすこしもない。だからわたしは一九六〇年の偶然の子孫たちがいったいどうなるかなどと、ほとんど気にかけていられない」という公爵の没落意識は、階級的な没落...
「われわれは自分たちの息子や、たぶん孫たちのことを、真剣に心配するかもしれない。しかし自分たちの手で愛撫できるものを越えては、義務はすこしもない。だからわたしは一九六〇年の偶然の子孫たちがいったいどうなるかなどと、ほとんど気にかけていられない」という公爵の没落意識は、階級的な没落意識であると同時に、一個のエロス的人間の没落意識であって、おそらくあらゆる時代、あらゆる文化の生んだすぐれたデカダンス文学が、この二つの精神のなかの「死」に直面したのである。 ──澁澤龍彥
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ヴィスコンティの映画版が大好きで、最近のNetflixのシリーズもかなり気に入って、じゃあ原作を!と思って少しだけ値段が張ったけど絶版ゲット 読んで良かった。 映画やシリーズよりやはり原作だから細かい描写がより写実的というか、よく分かってより知れて嬉しかった 私はこういう時代の...
ヴィスコンティの映画版が大好きで、最近のNetflixのシリーズもかなり気に入って、じゃあ原作を!と思って少しだけ値段が張ったけど絶版ゲット 読んで良かった。 映画やシリーズよりやはり原作だから細かい描写がより写実的というか、よく分かってより知れて嬉しかった 私はこういう時代の移り変わりや、人間や社会の栄枯盛衰に色んな意味で胸を打たれるなと改めて思った 文章もなんだか厳かで、映画版のニーノロータ作曲のオープニングの音楽がずっと頭の中に流れてた 心に残った箇所↓ “何人もいたはずの彼女の敵が実はいなかったので あって、いたのはたった一人の敵対者、つまり彼女自身であった。彼女の未来は、彼女自身の軽率さと、サリーナ家伝来の怒りの衝動で生命を断たれてしまっていて、望みを失った者に最後に残された、苦痛をまぎらすための秘薬、つまりみずからの不幸を他人のせいにするという慰めが、たった今彼女から奪われてしまったのである” この作品を読み始めたときに素敵な出会いがあり、読み終わると同時に幕閉じしたから余計に思い出深い作品になってしまった笑 人間とは。人生とは。をよく考えさせられた
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
19世紀のイタリア統一を背景に、シチリアの貴族が徐々に没落する様子を描く。ヴィスコンティの映画ではアラン・ドロン演ずるタンクレーディがメインのようだが、小説の主人公はあくまでドン・ファブリーツィオ、サリーナ公爵。 文章がかなり周りくどく装飾的で(そして訳文もあえてその調子を残しているので)、序盤は読みにくく難儀したが、ヒロイン・アンジェリカの登場、そしてタンクレーディを意識する従妹・コンチェッタの会話あたりからスピード感が加わる。 基本は時系列でさまざまな出来事が語られていくが、一番面白かったのはⅥ章、舞踏会の最中に突如、公爵がある人物への憎悪を自覚する場面。新興勢の台頭を打破できず、しかし完全に「旧態」でもいられない、高等遊民の悲哀。 最終章では時代は20世紀に入り、世代も交代。資産を減らしたサリーナ家の傷口へ塩を塗る事件が起き、亡霊が一瞬息を吹き返す。
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