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太平洋の防波堤・愛人ラマン・悲しみよこんにちは 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅰ-04
3,960円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2008/03/30 |
| JAN | 9784309709444 |
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太平洋の防波堤・愛人ラマン・悲しみよこんにちは
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太平洋の防波堤・愛人ラマン・悲しみよこんにちは
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商品レビュー
4.1
17件のお客様レビュー
三作ともそれぞれ時代や背景が異なるながらも「社会との距離感」「人間の孤独と痛切な思い」「自我と世界との隔たり」というような共通点を感じた。読後には喪失感や孤独感も残しながら、人間に存在し続ける渇きのようなものも感じられた。すっきりしない読後感でもありながら、そのような読書も良い。
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※このレビューにはネタバレを含みます
デュラスは、太平洋の防波堤を36歳、愛人を70歳で書いており、後者は25ヶ国語に翻訳された。女性という産む側の性別で、子供の頃に、子供が次々と死んでいくインドシナ植民地の現実を見るのは辛かったろう。貧乏な白人だからこそ、より植民地の無残なありように心を寄せたのだと思う。貧しい女性は金持ちと結婚すれば幸せになれるかもしれない。そのためには若さと引き換えに、男性の欲情に付き合う必要がある。年上の男性の持つ得体の知れなさ、薄っぺらな「愛してる」という言葉を、一夜の体目当てではなく、本当に自分を大切に扱ってくれるのかという疑念に苛まれる必要がある。その上で結婚に重きを置く娘の立場があると思った。母親は娘により良い人と結婚してほしいという期待を常に背負わせている。結局、愛人ではあんなにも「愛してる」と言った中国人男性は、親に言われるがままに進んだほうが得だと考えたのか、同じ中国人と結婚した。愛は親の命令に容易く負ける。 サガンの1954年「悲しみよこんにちは」は本国では若者の退廃や快楽主義、不道徳の象徴とされた。女性が奔放に生きても妊娠という罰がない作品だったからだ。日本で翻訳されたのは1955年で、戦後国家や家制度の信頼が失われて個人として生きることが重視され、女性自身が主体的に生きることの必要性と意味を自覚するようになった時だった。故にサガン自身の自由奔放な生き方、その作品もまた「自由の象徴」として肯定的に受容された。年譜によるとサガンは1981年にそれを驚きを持って発見したらしい。
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101231*読了 2010年最後の読書はこの本でした。デュラスの2作品と、サガンのあまりにも有名な作品。太平洋の防波堤が個人的には好き。でも文体としてはサガンのやわらかさが好き。フランス文学の一端に触れる。もっともっと世界中の文学作品を読みたい。もちろん日本の作品も。文豪は本...
101231*読了 2010年最後の読書はこの本でした。デュラスの2作品と、サガンのあまりにも有名な作品。太平洋の防波堤が個人的には好き。でも文体としてはサガンのやわらかさが好き。フランス文学の一端に触れる。もっともっと世界中の文学作品を読みたい。もちろん日本の作品も。文豪は本能のままに書くのだなぁ、と感じました。愛人なんか、一人称と三人称、時間のつながり、全てがめちゃくちゃ。でもその躍動感に引きこまれる。書くことが生きることと直結しているように思います。小説って完全にフィクションで作り上げなくても、自分の経験をふんだんに織りこんで、こんなにすばらしい作品を作ることができるんですね。池澤夏樹編纂の世界文学全集を読みあさります。来年へ向けての決意。笑 220821*読了 驚くことに私は12年前にもこの本を読んだのだけれど、「悲しみよ こんにちは」だけを読んだのだと思っていた。実際は収録の3作とも読んでいた…。私の記憶力…。 今回再読した理由は、池澤夏樹さん編の世界文学全集、日本文学全集をコレクションして、読破するという目標のため。 以前は図書館で借りて読んだのだけれど、今回は購入して読みました。 当時から池澤夏樹さん編の文学全集を読みたい願望を抱いていて、10年以上経ってやっとその夢を着々と叶えているところ。 それぐらい私はこういった文学が好きで、その気持ちは変わっていないということ。 以前読んだ時は「太平洋の防波堤」が気に入っていたよう。 悲しいことに全く読んだ記憶が飛んでいたのだけれど、確かにおもしろい。 キャラクターそれぞれの個性がぶつかり合いながらも、どこかどんよりとした退廃的な雰囲気が漂う感じ。 「太平洋の防波堤」も「愛人」もデュラスの実体験を反映させていて、当時の植民地での支配側だったとしても、こんな苦労があったのか…と思ったし、現地民の苦しい状況もありありと描かれていて、知らない部分をまざまざと見せつけられた感じ。 そしてどちらも兄の印象が強い。これもデュラスの生い立ちが関わっていて興味深い。 「愛人」はタイトルこそ愛人だけれども、結局それのみがテーマではなかったのでは?とも思えてしまう。 「悲しみよ こんにちは」が一番ストーリー性があって読みやすかった。以前も読んだと覚えていたのも、そのせいかもしれないし、当時サガンの小説が読みたかったというのを記憶していたからでもあります。 それにしても、17歳の少女が書いたとは思えない。才能をひしひしと感じました。 いずれも思春期真っ盛りのティーンエイジャーの少女、そしていずれも性へと踏み出す様子が描かれているのも、この巻を特徴づけている。 この当時ならではの、自分の全てが性に染まってしまうような、潔い貪欲さ。 大人になって振り返った時、決して後悔しない奔放さ。 程度の差こそあれ、そして「愛人」ではあまりにもどっぷりと浸ってしまっているものの、誰しもこんな時があったはず。それが行為そのものや相手そのものでなくても、性に夢中になる時期があったはず。 2010年の感想の方がしっかり書けているように思う。笑 若さ故か老化故か…。
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