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雁 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | 貧窮のうちに無邪気に育ったお玉は、結婚に失敗して自殺をはかるがそれは果されず、高利貸しの末造に望まれて妾になる。女中と二人暮しをしていたお玉は、大学生の岡田という男を知り、次第に思慕の情をつのらせる。しかし偶然の重なりから2人は結ばれずに終るのであった…。極めて市井的な一女性の自我の目ざめ・挫折を岡田の友人である「僕」の回想形式をとって描く、一種のくすんだ哀愁味のある鴎外の名作。 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2008/02/01 |
| JAN | 9784101020013 |
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雁
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商品レビュー
3.8
77件のお客様レビュー
高利貸しの妾となったお玉は自由のない囲われた生活の中で時折見かける大学生岡田に魅かれる。いつも一礼して通り過ぎていく岡田に思いを募らせるが…。所詮生きる世界の違う男女の虚しい結末。想いだけでは超えられない人間の真理を無情に描き出す名作。
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やはり文体は難しいものの、ストーリーはシンプル。何かが少し違えば、その後の人生が大きく変わるという普遍的なテーマをこの頃から扱っている。平野啓一郎のお気に入りの作家とだけあって彼が、この森鴎外から思想的な影響を受けたことは納得。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もう20年以上前、読書の楽しさを教えてくれた本。 文体が、鴎外の他の作品と比べて読みやすかった。 親を助けるために成金の愛人となった『お玉』と、スポーツも勉強も優秀で、将来を約束された男子学生『岡田』。対照的な二人の登場人物の繊細な心の通い合いを描いています。 鴎外のすごさって、女性の心理描写にあると思っています。 当時20歳そこそこの私が、「お玉の気持ち、めちゃくちゃわかる!」「そうそう、こんな時はこう思っちゃうよね~」と、共感しまくりながら読み進めました。 医者としても文化人としても超一流の鴎外。普通に考えると、女性の細やかな心の動きなんて想像もつかないんじゃない?と思ってしまいますが、全く違いました。 最後のシーンで、お玉が気持ちを伝えられず、岡田と別々の人生を歩む展開も良かった。読んでいて切なさ、悲しさを感じながらも、リアリティを感じ、ストンと落ちてくるものがありました。
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