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雁 新潮文庫
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雁 新潮文庫

森鴎外【著】

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雁 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介 貧窮のうちに無邪気に育ったお玉は、結婚に失敗して自殺をはかるがそれは果されず、高利貸しの末造に望まれて妾になる。女中と二人暮しをしていたお玉は、大学生の岡田という男を知り、次第に思慕の情をつのらせる。しかし偶然の重なりから2人は結ばれずに終るのであった…。極めて市井的な一女性の自我の目ざめ・挫折を岡田の友人である「僕」の回想形式をとって描く、一種のくすんだ哀愁味のある鴎外の名作。
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2008/02/01
JAN 9784101020013

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商品レビュー

3.8

70件のお客様レビュー

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2023/08/18

瑞々しさと少々癖のある文章で描かれた、ミニマルな不条理 思えば登場人物全員が、 運命に翻弄されていたり、知らず知らずのうちに欺かれていたりする。 主役2人は尊い恋心を持ちながらも、 その熱は何かを果たすことなく、 石を投げられた雁のように儚く消えてしまう。 しかし、それが故、...

瑞々しさと少々癖のある文章で描かれた、ミニマルな不条理 思えば登場人物全員が、 運命に翻弄されていたり、知らず知らずのうちに欺かれていたりする。 主役2人は尊い恋心を持ちながらも、 その熱は何かを果たすことなく、 石を投げられた雁のように儚く消えてしまう。 しかし、それが故、人生の残酷さと無常の美しさがこの物語にはある。 「ぼく」の視点で、2人から聞いた話を語っているという構造により、「曖昧さ」があって、それがノスタルジーさに繋がっている。 記憶を未正確なまま手繰り寄せることによって、「今ここの感情」と「過去の映像」が美しく再構築され、独特の浮遊感がある、あのノスタルジックという感情が沸いてくるのだ。

Posted by ブクログ

2023/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

細君が読み終わったので図書館に返す前に私も。まぁ言っちゃえばカゴの中の紅雀が自由に飛翔する雁にポーッとなるってお話なんですが……。 文章がうますぎなのでさくさくと物語を楽しめちゃうんですけれど、しかし本を閉じてからジワリ恐怖させられました。だって鴎外さんぜんぜんお玉さんに寄り添ってないんだもん! しかも35年前のお話って『ノルウェイの森』かよ。春樹さんやってんなぁ! もちろんフィクション(?)なんですけどお玉さんの35年間を思うと辛すぎる。モデルいないですよね? っているんかい! っていうか末造のモデルがまさかの……。

Posted by ブクログ

2022/08/08

本妻、お妾さんと女性の心情描写が見事だった。 お玉さんが可愛らしい! 読了後、不忍池を散歩したくなった。

Posted by ブクログ

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