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悲しみの歌 新潮文庫
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悲しみの歌 新潮文庫

遠藤周作(著者)

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悲しみの歌 新潮文庫

825

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1981/06/25
JAN 9784101123141

悲しみの歌

¥825

商品レビュー

4.4

99件のお客様レビュー

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2010/05/28

あまりにも純情で無垢…

あまりにも純情で無垢な主人公。しかし、この世では純情では生きていけない。この作品に出てくる人々は、それぞれ汚かったり、優しかったり、怖かったりします。しかしみんな何処か自分勝手で、そしてとても悲しい人たちです。(主人公を含めて)→だと私は思いました。しかし、それでも人に対する素直...

あまりにも純情で無垢な主人公。しかし、この世では純情では生きていけない。この作品に出てくる人々は、それぞれ汚かったり、優しかったり、怖かったりします。しかしみんな何処か自分勝手で、そしてとても悲しい人たちです。(主人公を含めて)→だと私は思いました。しかし、それでも人に対する素直な気持ちを消したりしない主人公には泣けました。

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捕虜で生体解剖をおこ…

捕虜で生体解剖をおこなった医師と正義をかかげ医師を追い詰める新聞記者。海と毒薬とも少し繋がってる?

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2026/09/05

幸せな人がいる、その裏側には不幸な人がいる、悲しいけれど、それが世の中なんだなあと思います。そのことを本書では、「この世のなかには祭りのある者と祭りのない者がいる」(p317)という描写で記されていました。幸せも不幸も、長くは続かないと私は思っているのですが、この小説はあまりにも...

幸せな人がいる、その裏側には不幸な人がいる、悲しいけれど、それが世の中なんだなあと思います。そのことを本書では、「この世のなかには祭りのある者と祭りのない者がいる」(p317)という描写で記されていました。幸せも不幸も、長くは続かないと私は思っているのですが、この小説はあまりにも悲しすぎました。 先日読んだ『海と毒薬』(遠藤周作)では、米兵捕虜の生体解剖に関わった研修生の戸田、勝呂、看護婦の揺れ動く心理描写が強く印象に残っています。 3人のうち本書に登場するのは、勝呂。最も気持ちが揺れ動き、葛藤していた人物でした。読み始めて、勝呂のその後が描かれることが分かったとき、あらすじが予想できたので辛い気持ちでいっぱいになりました。この小説に深みがあると感じるのは、勝呂の人生だけに終始せず、他の人物の生き方も詳細に描いているからでした。 この重苦しいストーリーの中で救いとなったのは、どんなことがあっても純粋な心を持ち続けているフランス人、ガストンの存在でした。彼の言動の描写を読んでいると、涙が出てきます。その他にチャランポランの大学生、こんな父親いたら最低だ!と思う大学教授、挫折を味わったことのないような、良い道だけを歩いてこれたような新聞記者の折戸、癌末期の老人とその孫......など様々な人間心理が描かれており、ぐっと引き込まれました。 勝呂が初めに入った病院、出会った上司が違っていれば、彼が心から欲していた医師としての人生があったと思うと、悲しすぎます。意気揚々としていた折戸も、最後の方で人生は一筋縄ではいかないという体験を、ほんの少し経験します。やはり、子供の頃から大人になるまでに、良い経験だけでなく様々な体験をしていないと、人の心は育たないと再び思いました。 人としての生き方、人間の心の複雑さを深く考えさせられる小説でした。 (2026.9.2読了)

Posted by ブクログ

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