商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 未來社 |
| 発売年月日 | 1984/12/01 |
| JAN | 9784624300128 |
- 書籍
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政治的なものの概念
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政治的なものの概念
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商品レビュー
4.4
10件のお客様レビュー
「世界政府という見果てぬ夢」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51924754.html
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原典というものは、それが書かれた時代背景を知らないと、読みずらいものである。だから、専門家が注釈を付けながら頑張って読み進んでいく。ご苦労さまです。幸い専門家ではない私は、そういう苦行に堪えられない場合、解説本を読んで済ませてしまうことが許される。本書『政治的なものの概念』は、小...
原典というものは、それが書かれた時代背景を知らないと、読みずらいものである。だから、専門家が注釈を付けながら頑張って読み進んでいく。ご苦労さまです。幸い専門家ではない私は、そういう苦行に堪えられない場合、解説本を読んで済ませてしまうことが許される。本書『政治的なものの概念』は、小冊子にもかかわらず、やはり読みずらい。有り難いことに、訳者の田中浩氏による詳しい解説「カール・シュミットの「友・敵」理論」が付いている。シュミットの原典からエッセンスを取り出して整理し、それを戦後の日本の分析に適用している、という感じ。田中氏の解説も決してやさしいものではないが、原典を読むための予備知識として大へん参考になる。 今はナチスが存在しないからといって喜んではいられない。あるレビュアーさんが、 <(シュミットは)過激なようで実は牧歌的で「どのような計画・理想・規範・合目的性も他人の肉体的生命を意のままにする権利を与えたりしない。人間に向かって、人間を殺せ、自らも死を覚悟せよ、それによって残存者の商工業の繁栄と子孫の消費力の増大をはかれ、と本気で要求するなどとは狂気の沙汰である。」(p54)と正論も言う。今やシュミットが否定的に言った事態がアメリカのネオコンによって実現された。石油利権、軍需産業などの経済的要因で国民に人殺しを平気で命じるという狂気の沙汰が現実に起った> と書いておられる。全くその通りで、恐ろしい時代なったものだ。ナチスの遺伝子がネオコンに引き継がれているという話をどこかで読んだことがある。今がそういう時代であることに無自覚である人々が多いとすれば、シュミットの「友・敵」理論から学ぶ意義があると言えるのではないか。
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有名な友敵理論について書かれた本です。 友と敵とを区別して対立する、それが政治だとするシンプルな見方なので、共同的な行為に対する目線がないという批判がありますが、時代状況を考えれば厳しい時代ほどシュミットの論が必然性を帯びてくる、という状態であり、今のような時代こそ必要な論考であ...
有名な友敵理論について書かれた本です。 友と敵とを区別して対立する、それが政治だとするシンプルな見方なので、共同的な行為に対する目線がないという批判がありますが、時代状況を考えれば厳しい時代ほどシュミットの論が必然性を帯びてくる、という状態であり、今のような時代こそ必要な論考であるといえます。
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