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ナラタージュ 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2008/02/22 |
| JAN | 9784043885015 |
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ナラタージュ
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商品レビュー
3.7
640件のお客様レビュー
島本理生の本はこれでまだ2冊目だけど 複雑な心理描写に長けているのは勿論のこと 登場人物の1つ1つの仕草や表情 その場の温度や空気感までもが 意識せずとも想像出来るほど 繊細に描くことにも長けているのだなぁっと感じた。 映画を観たのはもう随分と前のことだけど 序盤からすっ飛ばすよ...
島本理生の本はこれでまだ2冊目だけど 複雑な心理描写に長けているのは勿論のこと 登場人物の1つ1つの仕草や表情 その場の温度や空気感までもが 意識せずとも想像出来るほど 繊細に描くことにも長けているのだなぁっと感じた。 映画を観たのはもう随分と前のことだけど 序盤からすっ飛ばすような激しいラブストーリーだと 記憶が勝手に塗り替えられていた。 原作は後半まで良い意味で淡々と静かに進んでいき 後半で一気に熱烈さを帯びて 前半よりも深さを増し再び静かに終わっていく そんな印象だった。 葉山先生と小野くん、対照的な2人だけどどこか共通する部分を感じた。 もしも私が泉の立場だったら... 私もきっと葉山先生に惹かれてしまうのだろうなぁっと。 どこまでも優しくて、どこまでもずるい、そんな葉山先生に。 後半の"この人からなにも欲しくない。 ただ与えるだけ、それでおそろしいくらいに満足なのだ。"っという泉の気持ちが わかるようでわからなくて、というかわかりたくない気持ちさえあって。 温かいのに痛々しくて苦しくて、こんなふうに私も心から思えるようになりたくて、どうしようもなく愛おしかった。 恋愛においての不安定さ、その中にある幸福と絶望を葉山先生という元教師との泉視点で描かれているストーリー故に 一般的に共感性はそこまで高くないのかもしれないね。
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【あらすじ】 工藤泉(くどういずみ)は、婚約者と川辺りを歩く道すがら、ある男性との思い出を回想する。葉山貴司(はやまたかし)。泉の高校時代の恩師であり、そして彼女の忘れ難い初恋の相手である。演劇部の応援のために久しぶりに訪れた母校で、久しぶりに葉山と再会を果たした泉は、戸惑いなが...
【あらすじ】 工藤泉(くどういずみ)は、婚約者と川辺りを歩く道すがら、ある男性との思い出を回想する。葉山貴司(はやまたかし)。泉の高校時代の恩師であり、そして彼女の忘れ難い初恋の相手である。演劇部の応援のために久しぶりに訪れた母校で、久しぶりに葉山と再会を果たした泉は、戸惑いながらも胸の高鳴りを覚えーーー。 【短評】 残念ながら好きではなかった。 泉と葉山が互いをかけがえのない存在として認め合っているのは理解出来た。初恋というのは鮮烈なものであるからして、後生大事に抱えて生きていくことも概ね理解出来た。しかしながら、当人同士がそれを心の内に秘めたままに別々の人生を歩んでいくという思考は、まるで理解出来なかった。それは色んな意味で不誠実だと思うのだ。 誰かを伴侶とするならば「一番に置く」というのはとても大事なことだと思う。心に決めた一番があるのであれば、それに従うのが当然だし、そう出来ないのであれば別の誰かと結ばれるべきではないと私は思う。ニ番手に置かれれば、そりゃあ相手は怒るのだ。(怒れば何でもして良いというの別問題で、控えめに言って小野は屑である) 而、個人的には泉も葉山も遠からず破滅すると思う。彼らは二人で手を取って生きていくべきであったし、そうでなければ、世間とは隔絶したどこかで隠遁して生きていくべきだと思う。これは「嗚呼!どうして別れてしまうんだ!!」みたいな切なさとは違う。得も言われぬ不快感である。 さりとて。綺麗なシーンは幾つもあった。 印象的な電車のシーンなどはとても好きだし、最終盤の葉山の近況を聞く泉の姿も感慨深かった。どれも素敵な描写なのだが、前述した不快感にどうしても塗り潰されてしまう。また、婚約者が都合良く泉を包み込むのも気に入らない。多分、遠からず彼も豹変するのだろうな、などと思った。婚約者については余り頁が割かされていないが、「他に一番がある相手を愛せるか」という部分が骨太に描けていたら、本作の評価も一変しただろうと強く思う。 恋愛小説は「好み」先行なので、浅薄な私のままに、合う/合わないで論じてみた次第。 あれこれと書いてしまったが、私は恋愛小説は余り読み慣れておらず、全体にチョコレートをビシャ掛けしたような甘くて頭の悪いものを好む悪食ゆえ、ご容赦願いたい。も少し若い時分に読んでいたら印象も違っただろうかと天を仰ぐ夏である。
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序盤と終盤で全く違う小説を読んでいるみたいだった。前半の青春劇が爽やかな分、泉と付き合ってからの小野君の変化にかなり大きなダメージを喰らう。 今の言葉で言ったらモラ男なんだろうな…彼のような人を言い表す語彙ができて、絶対的に非難されるような社会になっていることに、時代の変化を感じ...
序盤と終盤で全く違う小説を読んでいるみたいだった。前半の青春劇が爽やかな分、泉と付き合ってからの小野君の変化にかなり大きなダメージを喰らう。 今の言葉で言ったらモラ男なんだろうな…彼のような人を言い表す語彙ができて、絶対的に非難されるような社会になっていることに、時代の変化を感じる。 心の底では自分と違う人を見つめている人を、それでも受け止めて愛せるか、というのがテーマの小説だと思う。そう考えると、泉はそんな彼女のことも受け入れてくれる人と結婚したことが感慨深い。
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