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機関銃の社会史 平凡社ライブラリー635
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機関銃の社会史 平凡社ライブラリー635

ジョンエリス【著】, 越智道雄【訳】

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機関銃の社会史 平凡社ライブラリー635

1,760

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 2008/02/08
JAN 9784582766356

機関銃の社会史

¥1,760

商品レビュー

3.4

5件のお客様レビュー

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2024/12/02

本屋で見かけて。第一次世界大戦まで各国の軍は、軍人の武勇や兵士の士気や騎兵突撃を重視し、逆に機関銃の価値を軽視あるいは無視したという話。それを裏付ける文献の引用が延々続き、同じような話ばかりで退屈。引用はもういいから早く君の意見を述べたまえよと思いながら読んだ。当然軍の頭の硬さを...

本屋で見かけて。第一次世界大戦まで各国の軍は、軍人の武勇や兵士の士気や騎兵突撃を重視し、逆に機関銃の価値を軽視あるいは無視したという話。それを裏付ける文献の引用が延々続き、同じような話ばかりで退屈。引用はもういいから早く君の意見を述べたまえよと思いながら読んだ。当然軍の頭の硬さを批判し機関銃の価値を早期に認めるべきだったという主張かと思ったら、最後になって「いまだに技術は人類を救うと信じている者もいるが・・・(p305)」と技術の進歩により人類が滅ぶと主張している。なぜそういう結論になるのか。その技術軽視の思考って、機関銃の価値を認めなかった頭の硬い軍と全く同じ。著者のことは知らないが、文系が知的に振舞おうとして滅茶苦茶になっている典型の本。

Posted by ブクログ

2024/11/03

 機関銃は南北戦争において本格的に使用されるようになった。それ以前から、機関銃の開発は理論上可能であったが、さまざまな面で実現が難しかった。そんな中、当時のアメリカは機械や工場といった大量生産技術、産業化が進んでいたことから、ヨーロッパ諸国よりもいち早く機関銃の作り出すことができ...

 機関銃は南北戦争において本格的に使用されるようになった。それ以前から、機関銃の開発は理論上可能であったが、さまざまな面で実現が難しかった。そんな中、当時のアメリカは機械や工場といった大量生産技術、産業化が進んでいたことから、ヨーロッパ諸国よりもいち早く機関銃の作り出すことができた。またヨーロッパ諸国の軍隊組織が有していた伝統(一対一、名誉の死、勇気、覚悟など)をアメリカは引き継いでいなかったことも大きく影響を及ぼした。実用的なものであれば積極的に利用するという風潮があったため、機関銃がアメリカにおいて進展した。ちなみに、ヨーロッパでは植民地遠征や先住民の虐殺の際、市民が機関銃を使用しており、それが原因で、軍の間では戦争で使用するにふさわしくない武器だと見なされた。

Posted by ブクログ

2019/10/19

機関銃が戦争そのものの質に変革をもたらしたと考えてはいたが、具体的にはどうだったのか知りたくて手にした本。 産業革命の工業の発展を背景に開発されたものの、戦争での活用を当時の軍が頑ななまでに拒んだのが意外でした。 第一次世界大戦で機関銃の有用性というか、無いと話にならない事が証明...

機関銃が戦争そのものの質に変革をもたらしたと考えてはいたが、具体的にはどうだったのか知りたくて手にした本。 産業革命の工業の発展を背景に開発されたものの、戦争での活用を当時の軍が頑ななまでに拒んだのが意外でした。 第一次世界大戦で機関銃の有用性というか、無いと話にならない事が証明されているにも関わらず、軍上層部は事実から目を背け続けるところでは、価値観の根本的な変革への拒絶を続ける人々の前では、多くの兵に犠牲が出ている現実も、データで示される事実も意味が無いのだなと思いました。 第一次大戦後、短機関銃が開発されるものの軍からは必要とされず、民間へながれギャングの主力武器となってしまったり、第二次世界大戦の時は既に戦争の主役は戦車になっていたりしますが、主要兵器としての需要は高く、機関銃の技術的発展はまだまだ続いています。 近代から現代にかけて、個々の人権を尊重する思想が発展しているにも関わらず、兵器の殺傷力は増していき、それがもたらす破壊の前では人命は消耗品となる矛盾に皮肉を感じます。

Posted by ブクログ