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戦場から生きのびて ぼくは少年兵士だった
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2008/02/29 |
| JAN | 9784309204864 |
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戦場から生きのびて
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戦場から生きのびて
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シエラレオネ内戦は、1991年から2002年までに起きた革命統一戦線(RUF)と政府軍との間でダイヤモンドの鉱山の支配権をめぐり大規模な内戦に発展し、7万5000人以上の死者を出した。 その内戦において戦闘兵器のように育てられ、実際に人を殺め、陵辱し、家を燃やした子供たち。著者...
シエラレオネ内戦は、1991年から2002年までに起きた革命統一戦線(RUF)と政府軍との間でダイヤモンドの鉱山の支配権をめぐり大規模な内戦に発展し、7万5000人以上の死者を出した。 その内戦において戦闘兵器のように育てられ、実際に人を殺め、陵辱し、家を燃やした子供たち。著者のイシメール・ベアは、1980年生まれ。98年にアメリカに移住し、ニューヨークの国連インターナショナルスクールで2年間学んだのち、オバーリン大学に進学し、政治学を修めて2004年に卒業。現在は、アメリカの国際人権NGOであるヒューマン・ライツ・ウォッチ・子どもの権利部諸問委員会のメンバーとして活躍しているという。 ー おれたちはRUFのために戦った。政府軍は敵だ。おれたちは自由のために戦った。政府軍はおれの家族を殺したし、おれの村をぶち壊した。いつだってチャンスがあれば、政府軍のろくでなしを殺してやるさ。 ー 「こいつら、反乱軍だ」とマンプが叫び、まだ銃剣に手をのばさないうちに、一人の少年が彼の顔を殴った。マンブは倒れ、立ちあがったときには鼻から血を流していた。反乱軍の少年たちは、数少ない手持ちの銃剣を抜いて、ぼくらに向かって突進してきた。一から戦争のやりなおしだ。考えの甘い外国人たちは、ぼくらを戦場から隔離すればRUFへの憎しみも薄れると思ったのだろう。彼らの頭をよぎりもしなかったのは、環境が変わっても、ぼくらがすぐに普通の少年に戻ったりしないということだった。ぼくらは危険なんだ。殺人を犯すように洗脳されている。 元少年兵士が自分の手で体験をつづった著作は、世界でおそらくほかに類を見ないだろうと、訳者はいう。子ども兵士のなかから選ばれて矯正施設に収容され、リハビリ生活を終えたのだとも。 本書の凄惨な描写を見た後で、その洗脳が解かれて更生したかのような晴れやかな人生になんだかスッキリしない感情を持ちながらも「殺されるか、殺すか」のような二択に迫られながら生き抜いた子ども達の罪を考えても仕方ないとも思った。呪うべきは、もっと別の構造的な部分だ。この世界は悲しい。いつもいつも笑えるわけではない。
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少年兵士の経験に基づいた文章であり、リアルを知ることができるという点で良いと感じた。 環境によって努力ではどうしようもない世界である。
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詳細な記憶力とリアルな表現力で凄惨極まる戦争体験を語る。どんなフィクションも霞んでしまうだろう。戦争にロマンは存在せず、とはまさにその通り。残虐非道以外の何ものでもない現実は古今東西共通していると思うと、現在も同じ境遇がウクライナや中東、アフリカで人々を苦しめているかと思うと非常...
詳細な記憶力とリアルな表現力で凄惨極まる戦争体験を語る。どんなフィクションも霞んでしまうだろう。戦争にロマンは存在せず、とはまさにその通り。残虐非道以外の何ものでもない現実は古今東西共通していると思うと、現在も同じ境遇がウクライナや中東、アフリカで人々を苦しめているかと思うと非常に心が苦しく、また暴力への怒りを感じる。遠い異国の地といえど、子供たちの日常や家族を思う気持ちは全く同じに感じたので、そういった日々が破壊されていく暴力は耐え難いものがあり、読んでいて非常に辛いが社会の在り方を考える上でも他人事にしないことが大事だと思った。子供時代の古き良き日の思い出に浸るにも、戦争の記憶が間に入って邪魔するなど、ずっと心を苦しめ続けている苦悩を想像するとゾッとする。
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