商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1963/06/30 |
JAN | 9784101126029 |
- 書籍
- 文庫
われらの時代
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われらの時代
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商品レビュー
3.8
35件のお客様レビュー
安部公房がインタビューで「小説は言葉になる前のある実態を提供する」と言ってたけど、その意味で大江健三郎はすごく優れた作家だと思う。特にこの作品とか、言葉にならないぐらいの衝撃があるのに文章にならない最たる例ではないか
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実に面白い。 当時の若者の閉塞した世界で生きる、哀れみ、悲しみなどが、ジンジン伝わってくる。 終盤にかけての怒涛の展開は、もうサスペンスだった。 ドキドキしながら先を先をと読みふけった。 不幸な若者たち(アンラッキーヤングメン)というバンド名が面白い。まさに結果的にその通りだ。
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行動しないことの絶望、行動したらしたでまた次の選択を迫られて結局行き詰まりとなる絶望、閉塞感。戦争に敗れた国を覆うそれらが性を通じて個人の不能として襲いかかる。言葉もまた、国語であるという点においても不自由をもたらす。プールの犯罪者が捕らえられたのちの静けさが好きだった。
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