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人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2008/02/20 |
JAN | 9784334751500 |
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人はなぜ戦争をするのか
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人はなぜ戦争をするのか
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フロイト 欲動論と局所論から「人間はなぜ戦争をするのか」について論じた本。 人間の自己破壊の欲動と道徳的人間に至る過程を解明している。表題以外は専門的だが、訳者 中山元 氏の解説のおかげで 読めた フロイトの人間像、戦争に対する態度、戦争における国家像は いずれも悲観的...
フロイト 欲動論と局所論から「人間はなぜ戦争をするのか」について論じた本。 人間の自己破壊の欲動と道徳的人間に至る過程を解明している。表題以外は専門的だが、訳者 中山元 氏の解説のおかげで 読めた フロイトの人間像、戦争に対する態度、戦争における国家像は いずれも悲観的。まずは 最悪に備えよ というメッセージとして捉えた。人間に希望を残すキーワードとして、文化の発達、他者愛(ナルシズムからの脱却)、超自我を取り上げ、道徳や良心の源泉として論じている 鬱病に見られる自己破壊欲動(死の欲動)と超自我の対立を見ると、死の欲動の強さを実感する。フロイトの「人間は他者を犠牲にしてでも自分の欲望を充足しようとする〜戦争はなくならない」という論調も うなずける フロイトの人間像 *人間は他者を犠牲にしてでも自分の欲望を充足させようと願う存在 *人間は 死の欲動(破壊欲動)により戦争をやめることはできない *生の欲動(エロス欲動)に働きかけ文化の発達を通じて、戦争に反対する道徳的人間の余地は残している フロイトの戦争に対する態度 「戦争が存在することに諦めを抱き、戦争に自分を合わせていくべき」 フロイトの戦争における国家像 「国家は 国民に最大限の服従と犠牲を強いておきながら秘密主義と報道や言論の検閲によって 国民の行動能力を剥奪する」 戦争に反対する道徳的人間像(利己主義から利他主義への変貌) *利己的欲動がエロス的な成分と混じり、他者からの愛を求めることにより、社会的欲動に変貌する *教育により利己的欲動の放棄を学ぶ 文化の発達は 人間の良心や道徳の根となる *人間の文化は〜愛する者の死によって誕生した〜愛する者の死の辛さに耐えるために、人間は霊魂を思いついた *愛する者の死は、疎ましさを自覚されることで、罪意識の根源となり、良心や道徳の根となる 鬱病に見られる自己破壊欲動(死の欲動)と超自我の対立 *喪の仕事の失敗(超自我の欠乏)は鬱病まで悪化する *喪の仕事=愛する者に向けられたリビドーの再転換の営み
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書簡には戦争というものに関してフロイトの理論を敷衍(というほどでもないか?)したらまあそうなるよなということが書かれている。「喪とメランコリー」は面白かった。そのあとの二篇は新潮文庫版『精神分析入門』中の『続・精神分析入門』に収められているもの。全体を通して、ある程度フロイトの理...
書簡には戦争というものに関してフロイトの理論を敷衍(というほどでもないか?)したらまあそうなるよなということが書かれている。「喪とメランコリー」は面白かった。そのあとの二篇は新潮文庫版『精神分析入門』中の『続・精神分析入門』に収められているもの。全体を通して、ある程度フロイトの理論に親しんでからでないと理解しづらいだろうし、といってそうなったらあえて読む必要があるかというと微妙、という感じ。
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フロイトとアインシュタインの手紙のやりとりだそうだ。ただし光文社のバージョンではアインシュタインの手紙は掲載されていない。 平易な言葉で語られているが、内容は難しい。 ほとんど理解できなかったというのが正直なところ。
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