商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2007/12/20 |
JAN | 9784105900632 |
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商品レビュー
3.5
14件のお客様レビュー
一作通じてある「土曜日」たった一日のことしか書かれていないのだが、描写がきめ細やかであるがゆえに間延びしないという独特の面白さがある。
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何気なく手に取ったが、今この時読んでいると書かれている言葉の意味が重く感じる。 特にイラク戦争反対の娘と、消極的賛成の父親の言い争いのシーンが・・・ 読んだのが刊行直後なら、政治的な問題で言い争う親子の描写を欧州独特の描写として興味深く読んだろうが、SNSで政治思想がシェアされて...
何気なく手に取ったが、今この時読んでいると書かれている言葉の意味が重く感じる。 特にイラク戦争反対の娘と、消極的賛成の父親の言い争いのシーンが・・・ 読んだのが刊行直後なら、政治的な問題で言い争う親子の描写を欧州独特の描写として興味深く読んだろうが、SNSで政治思想がシェアされてくるこの時代、再会を喜んだ次の瞬間険悪な雰囲気に、というのはなんとなくこの身に引き寄せて考えてしまう。さすがに実生活で政治思想を争うことはないが、職場でふとした瞬間相手の思想を察してしまうことはあるからね・・・
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ああ、恋人よ、せめて我々は 互いに忠実でいよう! 眼前の世界は夢充てる地のごとく 広やかに美しく、新しく見えるけれども、 本当は、喜びも愛も光もなく、 確かさも、平和も、苦痛を和らげるものもない。」 参考資料として巻末に、作中で使われた詩が載ってたのがグッジョブ。 なんだか上手く説明できないけど 広い世界の大きな出来事も 身近な、他人にとってはとるにたらない些事も 全部世界を構成する要因であって 全部繋がってて そんでもってそれらを営む人間は 脳みそが動かしてて それは普段意識しないけれど物質が支配してる 理論派の脳神経外科の主人公 弁護士の妻 芸術家の卵の子供二人 それから、いろいろな人々 金曜日でも日曜日でもなく 土曜日 場面や背景を説明するのにマキューアンが持ち出すアイテムは 他の人だったら触れないようなことだったり そこに無いものだったりするのだけどとても的確な気がする それじゃなきゃいけないような、それ以外考えられないような それからはったりにも似た 物事の結論はSっ気があって惚れそう。
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