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土曜日 の商品レビュー

3.5

14件のお客様レビュー

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2024/06/09

一作通じてある「土曜日」たった一日のことしか書かれていないのだが、描写がきめ細やかであるがゆえに間延びしないという独特の面白さがある。

Posted byブクログ

2021/08/19

何気なく手に取ったが、今この時読んでいると書かれている言葉の意味が重く感じる。 特にイラク戦争反対の娘と、消極的賛成の父親の言い争いのシーンが・・・ 読んだのが刊行直後なら、政治的な問題で言い争う親子の描写を欧州独特の描写として興味深く読んだろうが、SNSで政治思想がシェアされて...

何気なく手に取ったが、今この時読んでいると書かれている言葉の意味が重く感じる。 特にイラク戦争反対の娘と、消極的賛成の父親の言い争いのシーンが・・・ 読んだのが刊行直後なら、政治的な問題で言い争う親子の描写を欧州独特の描写として興味深く読んだろうが、SNSで政治思想がシェアされてくるこの時代、再会を喜んだ次の瞬間険悪な雰囲気に、というのはなんとなくこの身に引き寄せて考えてしまう。さすがに実生活で政治思想を争うことはないが、職場でふとした瞬間相手の思想を察してしまうことはあるからね・・・

Posted byブクログ

2012/03/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ああ、恋人よ、せめて我々は 互いに忠実でいよう! 眼前の世界は夢充てる地のごとく 広やかに美しく、新しく見えるけれども、 本当は、喜びも愛も光もなく、 確かさも、平和も、苦痛を和らげるものもない。」 参考資料として巻末に、作中で使われた詩が載ってたのがグッジョブ。 なんだか上手く説明できないけど 広い世界の大きな出来事も 身近な、他人にとってはとるにたらない些事も 全部世界を構成する要因であって 全部繋がってて そんでもってそれらを営む人間は 脳みそが動かしてて それは普段意識しないけれど物質が支配してる 理論派の脳神経外科の主人公 弁護士の妻 芸術家の卵の子供二人 それから、いろいろな人々 金曜日でも日曜日でもなく 土曜日 場面や背景を説明するのにマキューアンが持ち出すアイテムは 他の人だったら触れないようなことだったり そこに無いものだったりするのだけどとても的確な気がする それじゃなきゃいけないような、それ以外考えられないような それからはったりにも似た 物事の結論はSっ気があって惚れそう。

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2011/12/12

格の地位を誇る英文学界の手練れマキューアンが贈る最新作、全英ベストセラー。 突発的なテロ、見知らぬ若者の激発、親友との仲違い。なにが起こっても起こらなくとも不思議ではないその日、ヘンリーの周囲は危機の予兆に満ちていた。そう、世界はあの日以来変容してしまったから――。果たして安息の...

格の地位を誇る英文学界の手練れマキューアンが贈る最新作、全英ベストセラー。 突発的なテロ、見知らぬ若者の激発、親友との仲違い。なにが起こっても起こらなくとも不思議ではないその日、ヘンリーの周囲は危機の予兆に満ちていた。そう、世界はあの日以来変容してしまったから――。果たして安息の日曜日は訪れるのか

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2011/07/01

サスペンスタッチはなりをひそめていますが、登場人物たちをちょっと突き放したようなマーキュアン調は健在でした。ただなかなか物語に入り込めなかったです。もう少し老成してから再読したらいいかもと思いました。

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2011/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

少し、気取った文体で、前半少しめげそうになってしまったが、後半に向けて物語が展開していくと、すこしずつのめりこんでいけます。 無理にお勧めする本ではないけど、悪くないと思う。

Posted byブクログ

2011/02/27

98年のAmsterdamでブッカー賞受賞、イギリスの作家。六本木の青山ブックセンターで平積みしてあって、気になって帰りに図書館で見つけたので即借りました。 ---

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2010/10/02

一人の男性とその家族の土曜日を通して、911後の世界とその問題をとりあげた小説。 主人公ヘンリーは優秀な脳外科医、妻ロザリンドは弁護士、娘デイジーは詩人、息子シーオはミュージシャンとして満足した生活を送っている。 しかし、その生活も一つの大きな事件によって……あとは略。 マキ...

一人の男性とその家族の土曜日を通して、911後の世界とその問題をとりあげた小説。 主人公ヘンリーは優秀な脳外科医、妻ロザリンドは弁護士、娘デイジーは詩人、息子シーオはミュージシャンとして満足した生活を送っている。 しかし、その生活も一つの大きな事件によって……あとは略。 マキューアンの緻密な描写に圧倒されます。 義理の父で詩人のグラマティカス、痴呆状態の実母のリリーの描写も深い。

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2010/09/12

日曜の朝をいかに素敵に迎えるか。これは土曜日にかかっています。土曜の波乱が、日曜の朝を幸福にするのです。波乱といっても、日常の波乱でかまいません。読んでいて、そういう感慨に耽っていました。このはなし、終わりかたがなかなかよく、余韻をのこします。(たぶん、訳者のあとがきは目にしない...

日曜の朝をいかに素敵に迎えるか。これは土曜日にかかっています。土曜の波乱が、日曜の朝を幸福にするのです。波乱といっても、日常の波乱でかまいません。読んでいて、そういう感慨に耽っていました。このはなし、終わりかたがなかなかよく、余韻をのこします。(たぶん、訳者のあとがきは目にしないほうが…) 睡眠不足がつづいた平日。それをのりこえた土曜の朝。そんなときにこの本を開くと、いいことがあるかもしれません。日曜の朝、珈琲でも飲みながら、この小説について誰かに話したくなるかもしれません。 ついでながら、マシュー・アーノルドの詩がでてきます。これから読む人は、アーノルドの有名な詩をちょっとだけ勉強しておくと、より楽しめることでしょう。Dover Beach。 The sea is calm to-night. The tide is full, the moon lies fair…

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2010/06/08

[ 内容 ] ある土曜日の朝4時。 ふと目が覚めた脳神経外科医ヘンリー・ペロウンは窓の外に、炎を上げながらヒースロー空港へ向かう飛行機を目撃する。 テロか? まさか? 弁護士の妻、ミュージシャンの息子、詩人となった娘…充足しているかに見えるその生活は、だが一触即発の危機に満ちてい...

[ 内容 ] ある土曜日の朝4時。 ふと目が覚めた脳神経外科医ヘンリー・ペロウンは窓の外に、炎を上げながらヒースロー空港へ向かう飛行機を目撃する。 テロか? まさか? 弁護士の妻、ミュージシャンの息子、詩人となった娘…充足しているかに見えるその生活は、だが一触即発の危機に満ちていた―。 名匠が優美かつ鮮やかに切り取るロンドンの一日、「あの日」を越えて生きるすべての人に贈る、静かなる手紙。 ブッカー賞候補作、ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞受賞。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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