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カンガルー日和
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カンガルー日和
¥1,760
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商品レビュー
3.8
15件のお客様レビュー
横道誠さんの『創作者の体感世界』で、新海誠監督が、本書の中の一作品「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」を「誦じられるくらい好き」と言っているとあったので、読んでみたくなった。村上作品はそこそこ読んでいるけど、『カンガルー日和』は読んでなかった。 そ...
横道誠さんの『創作者の体感世界』で、新海誠監督が、本書の中の一作品「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」を「誦じられるくらい好き」と言っているとあったので、読んでみたくなった。村上作品はそこそこ読んでいるけど、『カンガルー日和』は読んでなかった。 そもそも、村上春樹を読むことが何年ぶりか、何年どころか十年ぶりとかかもしれない。最後に読んだのは何だったか、多崎なんとか、だったかな。 初めて村上春樹を読んだのは、多分中学生くらい。確か、何かで今月の新刊!的な書評を読んで、これは読んでみたい!と思って発刊されたばかりの『羊をめぐる冒険』、あの分厚い単行本を少ないお小遣いで買って、読んだ時のあの衝撃たるや。これは前作も読まないと!と思って、遡って『1973年のピンボール』読んで『風の歌を聴け』読んで、村上春樹好きになったけどその後出された『ノルウェイの森』でがっかりして。 という若かりし頃の村上春樹体験を思い出しつつ、十年ぶりくらいの村上ワールドを堪能。 それにしても。 『カンガルー日和』自体は初めて読んだはずなのだけど、「かいつぶり」と「図書館奇譚」はなぜか読んだことがあるなあ。 雑誌に連載していたというから、そこでか?いやいや、『トレフル』というらしい雑誌は手にした記憶がないし、聞いたこともない。でも、作品は確実に知ってる。はて??? それから。 本書は、上梓されてから結構経っているせいか、出てくる単語がいちいち懐かしい。国鉄だのECだのセリカだの。 時が経ったなあ。 そうそう、肝心の「~100パーセントの女の子ナントカ」について。 ああ、新海監督がいかにも好きそうな。監督自身が「自分の原風景のひとつ」と宣ったというから、まさにそうなんでしょうね。 こうやって、創作者たちの背景やら作品に込めた思いやらを知って、その上で作品を楽しめることは、作品の一消費者としてはこの上ないもう一つのご褒美だな、と感慨に耽る。
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何でもない1日、日常を舞台に切り取っているようで、他にない独創的な世界を作り出している。村上春樹ワールド。私は結構好き。 アシカが訪ねてきたり吸血鬼に出会ったり…主人公も人間ではないのかもしれないな、なんて思いながら色んな視点で読み楽しめた。 「4月のある晴れた朝に100パーセン...
何でもない1日、日常を舞台に切り取っているようで、他にない独創的な世界を作り出している。村上春樹ワールド。私は結構好き。 アシカが訪ねてきたり吸血鬼に出会ったり…主人公も人間ではないのかもしれないな、なんて思いながら色んな視点で読み楽しめた。 「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」は題名からぐっと惹かれる。私も100パーセントの人間に出会ってみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
村上春樹初期の短編集。バーコードもない、正方形に近い形をした箱に入っているこの1冊は、わたしの本棚の中で異彩を放っている。 『カンガルー日記』 『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』 『眠い』 『タクシーに乗った吸血鬼』 『あしか祭り』 『鏡』 『1963/1982年のイパネマ娘』 『バート・バカラックはお好き?』 『5月の海岸線』 『駄目になった王国』 『32歳のデイトリッパー』 『とんがり焼の盛衰』 『チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏』 『スパゲティーの年に』 『かいつぶり』 『サウスベイ・ストラットードゥービー・ブラザーズ「サウスベイ・ストラット」のためのBGM』 『図書館奇譚』 くぅー。「新月の夜は盲のいるかみたいにそっとやってきた」なんて、なんてなんて素敵なんや。
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