商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 扶桑社 |
発売年月日 | 2007/08/30 |
JAN | 9784594054618 |
- 書籍
- 文庫
血と暴力の国
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血と暴力の国
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商品レビュー
3.8
32件のお客様レビュー
未曾有の異常気象、或いは世界的パンデミックの様に、人類が経験したことのないほど強烈で、かつ不可解な「悪」に直面した時、人は何を感じてどう振舞うのか、何ができるのか。 いつまでも若さを保つ「悪」に対して、急速に老いて衰えるかに見える「善」「正義」の行く末を憂う作品、そう読みました...
未曾有の異常気象、或いは世界的パンデミックの様に、人類が経験したことのないほど強烈で、かつ不可解な「悪」に直面した時、人は何を感じてどう振舞うのか、何ができるのか。 いつまでも若さを保つ「悪」に対して、急速に老いて衰えるかに見える「善」「正義」の行く末を憂う作品、そう読みました。 そんな「悪」を排除する力は何か、という問への答えも、一応提示してはいます。が、正直、希望が持てるような答えではないですね。 あと、個人的にちょっと意外だったのですが、コーエン兄弟による映画化は、極めて原作に忠実と言って良いと思いました。映画を観たなら原作は読まなくていいかも。 ただ、最初に書いたような骨子を映画から「読み取る」ことが、自分には出来なかったので、自分が原作を読む意味はありました。原題(老人は住めない国)の意味も明確になったと思います。
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暴力の嵐だけど詩的。映画で見た時の印象はよくわからない感じで唐突に終わった、という感じ。本で読むとストーリーは追えるけど、相対としてのよくわからなさはChigurh の空虚な邪悪さが映画のように映像として現されない分余計に恐ろしく感じられる。説明不能の(時代によって生まれたように...
暴力の嵐だけど詩的。映画で見た時の印象はよくわからない感じで唐突に終わった、という感じ。本で読むとストーリーは追えるけど、相対としてのよくわからなさはChigurh の空虚な邪悪さが映画のように映像として現されない分余計に恐ろしく感じられる。説明不能の(時代によって生まれたようにも見える)邪悪さとその真空に周囲の人間たちが引き込まれていくような感触はドストエフスキーの悪霊につながるように感じた。
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単なるノワール小説かと思いきや難解な小説である。映画の方を先に鑑賞したが難解な所に追跡劇という娯楽要素が入っていたために分かりやすかった。原作はというと追跡劇はそこそこであとは登場人物の一人語りという形式が取られている。これは何度か読まないと理解できない。
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