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血と暴力の国 の商品レビュー

3.9

30件のお客様レビュー

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    7

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2023/08/24

暴力の嵐だけど詩的。映画で見た時の印象はよくわからない感じで唐突に終わった、という感じ。本で読むとストーリーは追えるけど、相対としてのよくわからなさはChigurh の空虚な邪悪さが映画のように映像として現されない分余計に恐ろしく感じられる。説明不能の(時代によって生まれたように...

暴力の嵐だけど詩的。映画で見た時の印象はよくわからない感じで唐突に終わった、という感じ。本で読むとストーリーは追えるけど、相対としてのよくわからなさはChigurh の空虚な邪悪さが映画のように映像として現されない分余計に恐ろしく感じられる。説明不能の(時代によって生まれたようにも見える)邪悪さとその真空に周囲の人間たちが引き込まれていくような感触はドストエフスキーの悪霊につながるように感じた。

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2023/05/18

単なるノワール小説かと思いきや難解な小説である。映画の方を先に鑑賞したが難解な所に追跡劇という娯楽要素が入っていたために分かりやすかった。原作はというと追跡劇はそこそこであとは登場人物の一人語りという形式が取られている。これは何度か読まないと理解できない。

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2023/03/10

早川epi文庫で新装版が発売されるらしいです! でも、タイトルが原題どおりに… この「血と暴力の国」というタイトルは、正確ではなくても、原作の持つ迫力をよく伝えていて、気に入っていたので、ちょっと残念です… ただ、原題こそ作者の意図だと読むとわかるので、やむを得ず… またまた読...

早川epi文庫で新装版が発売されるらしいです! でも、タイトルが原題どおりに… この「血と暴力の国」というタイトルは、正確ではなくても、原作の持つ迫力をよく伝えていて、気に入っていたので、ちょっと残念です… ただ、原題こそ作者の意図だと読むとわかるので、やむを得ず… またまた読みたくなりました。 実は、積読15年越しで読んだのでした…死ぬまでに再読できるかな…

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2023/02/06

老人たちの国にあらず。 映画2周くらい観てから、あまりにも好きすぎるので本を読んでみた。 こうして見ると映像化にあたって結構いろんな場面をカットしたり要約しなきゃなので、メディアミックスって相当理解とか技量とか要るなあ、脚本書く人大変だよなあって思う。 あまりにも淡々とした...

老人たちの国にあらず。 映画2周くらい観てから、あまりにも好きすぎるので本を読んでみた。 こうして見ると映像化にあたって結構いろんな場面をカットしたり要約しなきゃなので、メディアミックスって相当理解とか技量とか要るなあ、脚本書く人大変だよなあって思う。 あまりにも淡々とした語り口で、映画観てなかったら絶対何が起こったかもわからないまま読了してたと思う。 モスが死ぬ時、呆気なさすぎる…映画でもそうでしたね。 最新鋭の武器、最新鋭の悪意。 ピュア・エビル! ベルが最後に語る夢の話が、ベルの人生と重なっているところ、とっても好きです。 もう一回映画観たくなってきた! シガー、ハビエルバルデムがマジでありえないくらい完璧に演じてくれてたじゃないですか。 最高の映画でしたね。 その裏にこういう原作があったんだなーって思うと始まりは文章だったってところに感銘を受けたり感動したりする。 サイコパスって言葉も出てくるけどシガーが何者なのかについての描写は意図的に避けてあり、なんかバットマンのジョーカーを今思い出した。 神秘的なんですよね。 正しく生きていても、死はいつ理不尽に訪れるかわからない。 死を覚悟していても死ぬとは限らない。 不条理…この作品が持つもの悲しい雰囲気、それが本当に大好きです。

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2022/06/02

映画『ノーカントリー』の原作。 犯罪小説風だけど純文学の要素が強くてちょっと難しい。 過激な犯罪が増え、昔とは変わったアメリカ、罪の有無に関わらず人を殺していく殺し屋のシュガーは、現代のアメリカで起きる理不尽な暴力の象徴? 以前映画を観た時もあまり面白さを理解出来なかったけど、も...

映画『ノーカントリー』の原作。 犯罪小説風だけど純文学の要素が強くてちょっと難しい。 過激な犯罪が増え、昔とは変わったアメリカ、罪の有無に関わらず人を殺していく殺し屋のシュガーは、現代のアメリカで起きる理不尽な暴力の象徴? 以前映画を観た時もあまり面白さを理解出来なかったけど、もう一度映画を観たら感想変わるかも。

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2021/10/03

自分では選ばなかったであろうタイトル。ある書評で評価が高かったので読んでみたら面白かった。ゴールの手前まで。 最初は独特な文章、かつテンポが異常に早く、おもしろく次から次へとページをめくった。 しかし、4分の3くらいから、徐々に説教臭くなってきて、最後は。。。 読み終わってか...

自分では選ばなかったであろうタイトル。ある書評で評価が高かったので読んでみたら面白かった。ゴールの手前まで。 最初は独特な文章、かつテンポが異常に早く、おもしろく次から次へとページをめくった。 しかし、4分の3くらいから、徐々に説教臭くなってきて、最後は。。。 読み終わってから、もしかして、こういうことを言いたかったのでは?と、気づいた。 次にこの著者の作品を読むときは気をつけようと思った。 新しい世界観で良いと思った。

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2018/02/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

ノワール小説みたいな味わいだったけどたぶんそうではないんだと思う 主人公はモス だと思う にもかかわらず最初から最後までをベルの独白とし、シュガーのバックグラウンドすら一切説明しないのは、そのモスの死すら無情で荒んだ世界のたった一片でしかないと思わせる… シュガーはただひたすらに自分の道理にしたがって人を殺す恐怖として描かれているけど、 モスすら殺していない ベルとも言葉すら交わしていない シュガーに追われつつ、あるいは対決の意志を密かにいだきつつも、別の要因に死に、対決できずに敗北する

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2015/06/06

保安官の回想で終わるとは予測ができなかった。ベトナム戦争は背景ではあるが、主題ではなく、撃ち合いが主に印象に残るが、あっさりと殺されすぎる。

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2015/01/29

所謂、ピューリッツァ賞作家が描いた犯罪小説。翻訳者のあとがきにあるように、本作には様々な解釈が可能だろう。まるで全てが幻影であるかのように、輪郭をぼかしたままに物語は進み、前後の流れをぶつ切りにして、屍の山だけが築かれていく。純粋悪を象徴するという正体不明の殺人者の罪と罰に触れる...

所謂、ピューリッツァ賞作家が描いた犯罪小説。翻訳者のあとがきにあるように、本作には様々な解釈が可能だろう。まるで全てが幻影であるかのように、輪郭をぼかしたままに物語は進み、前後の流れをぶつ切りにして、屍の山だけが築かれていく。純粋悪を象徴するという正体不明の殺人者の罪と罰に触れることもなく、無為なる殺戮を朧な文体でひたすらに描写するのみ。救済という概念すらない。 読後に残る虚無感の理由は、娯楽小説に徹することができない作者自身が絡め取られた文学という楔であろう。 これがノワールかと問われれば、否と言わざるを得ない。そもそも作者にその意図があったようには感じない。さらにいえば、哲学的な含みも浅い。あからさまな不条理は、なにものをも指し示すことはない。コインの裏表で命運を決める殺し屋は凡庸であり、人生を語る保安官の独白に心に沁む訓戒がある訳でもない。つまりは、格好付けたスタイルだけの小説という結論になる。最大の欠点は、血塗られた大国の有り様を嘆きつつも、遂に純粋悪と対峙することの無かった保安官の極めて薄い存在感である。 どんな文学でもいえることだが、作者はあれこれと説明を加える必要はない。理解できない部分は、如何様にも読者が脳内で補完するからだ。この作品に対する高評価は、それを表している。

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2013/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 アメリカの犯罪小説。偶然、銃撃戦のあった現場から大金を見つけた主人公が殺人者に追われ、事件に巻き込まれていく。読点を極力省き、鉤括弧を使わない文体。  独特の文体ではあるが、人物の行動に焦点をあてる描写と相まって、違和感はない。いかにもアメリカらしい乾いた狂気といった感じ。おそらく、これが湿っぽい描写だったら、雰囲気に合わず、単に読みにくいだけだっただろう。鉤括弧のないセリフに関しても、各セリフが短いことでそんなに混乱しないし、サラッとしているが印象深い。映画になっているようだが、確かに向いている気がする。  話の展開としては、主人公モスが死ぬシーンの描写がうまいと感じた。保安官の話に移ったと思ったら、何の前触れもなしにモスが死んでいる。あたかも、今までに死んだ他の人間と大差がないように。非常にやるせない気分になる。だが、これが殺されるということなのだろう。  最後の夢のシーンはとても印象深かった。生き延びる運命、死ぬ運命。それは誰が決めるのか。殺人者シュガーはその運命の執行人なのか。保安官ベルは最後、運命に引き寄せられたと感じたようだが、どうなのだろう。個人的には、それは本人が決める問題だと思う。ベルがそう思うのなら、やはりそれは運命なのだ。

Posted byブクログ