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ずっとお城で暮らしてる 創元推理文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社/ |
| 発売年月日 | 2007/08/24 |
| JAN | 9784488583026 |
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ずっとお城で暮らしてる
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ずっとお城で暮らしてる
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商品レビュー
3.8
203件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み始めの数ページからなんとなく気味が悪く、何かがズレているような違和感を覚えた。「図書館の本のくだりはどういう意味だろう?」と思ったのだが、その直後、非常に自然な感じで過去の回想へ入り、そこからは違和感を感じずに読み進められた。 この図書館の本については終盤に意味が分かってくるのだが、冒頭の時間軸に戻っていく屋敷の炎上の前後から再び奇妙な雰囲気となっていく。 これはメリキャットとコンスタンスの感性や周囲の世界に違和感が生じ、それ以外の人々の様子は変わらないという感じであった。最初は「二人は実際には火災で亡くなっており悪霊になったのか?」とも思われたのだが、読み進めればそれも違っていることが分かる。クラーク夫妻などは火災後も姉妹を認識しているようであるし、しかし、子供二人だけで廃墟から出ずに生活し続けられるとも思えず、また、村人や見物人が姉妹を急に恐れるようになったことも妙である。違和感の正体を突き止めようと細部を突き詰めていくとあちこちに齟齬が見つかり、どこをとってもつじつまが合わない気持ち悪さに行き着いてしまう。 姉妹とそれ以外の人々が居るレイヤーが分離してしまったような、同じ時空間に存在しお互いに認識しているのになんとも居心地の悪い相違がある。動物であるジョナスや植物は両者の世界にまたがって存在しているように見えるので「姉妹が人間界だけから乖離した」とも思えるがやはりしっくりくる表現が思いつかない。 この奇妙にズレた感覚は「あれ?」と気付いたときには取り込まれてしまっている。導入部と終盤、どちらも通常の世界からズレた世界への遷移が非常にスムーズで、特に終盤は読み直しても分岐の起点となる箇所が大まかにしかわからない。巧妙な書き方だと感嘆した。 また、このズレはホラー作品で感じる気持ち悪さと同じものだと感じるのだが、まったく怖くないという点も不思議だった。メリキャットとコンスタンスが終始どこか壊れているというか超然としている部分があったからだろうか?とも思うが、幽霊やモンスター目線の物語であっても追われる側の立場を想像して怖さは感じるはずだ。 「現実と地続きでありながらの彼我のズレ」というホラーの手法から怖さの成分だけを抜き出したような感触で、解せないながらも興味深い感覚でもあった。 ズレている感覚は面白いのだが、途中の悪意の連続はどうも合わないので、著者の他の作品をまた読みたいという気持ちにはならなかった。 前半はまだ「意地が悪い」程度の話だったが、中盤以降は全体的に胸糞の悪い話が続く。周囲の剥き出しの悪意と幼く世間知らずの主人公らの無知、救いがもたらされないことにも読んでいてイライラとさせられた。 どうも私は悪意の前に無力で救いがない物語が好きではない(バッドエンドが嫌いなわけではない)ようなのだが、本書を読んでそれとは別のことにも気が付いた。 それは、著者は生粋のアメリカ人であるが、<村>の住民の底意地の悪さやメリキャットの悪態は日本人の陰険さにも驚くほど通じている点だ。本書や著者がアメリカで評価されているということは、本書の根底に流れている村社会的な閉塞性や出る杭は打たれるという感性は、個人主義的で「他人なんか気にしていない」と言われるアメリカでも普遍的に存在しているということなのだろう。 日本とアメリカの同調圧力の中身は違う(:昔の娯楽映画にあるように男はマッチョで快活、女はチアリーダー、定期的にパーティを開いて交流、という強迫観念)と認識していて、インテリ層や都市部では本書中にあるような意識を感じたことはなかったので、これには大いに意外に思った。
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3.4 毒殺事件の謎があるのでミステリーのようでもあるのだけど、印象的なのは物語全体の雰囲気。 登場人物の名前も物語の雰囲気作りに一役買っている印象。 語り手のメリキャットはどこか普通ではない雰囲気があるけれど、姉はさりげなく妹を守っているような。 村人たちの敵意の理由が最後ま...
3.4 毒殺事件の謎があるのでミステリーのようでもあるのだけど、印象的なのは物語全体の雰囲気。 登場人物の名前も物語の雰囲気作りに一役買っている印象。 語り手のメリキャットはどこか普通ではない雰囲気があるけれど、姉はさりげなく妹を守っているような。 村人たちの敵意の理由が最後まで読めなかったけれど(裁判の結果などからくるのだろうか)、ラストに行くにつれて童話のような雰囲気にも感じられてよかった。 タイトルも、装丁もいいんですよねー。
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こういうのが読みたかった! 最初から最後まで不快感で、終わりもなんだか気持ち悪い(褒め言葉です笑) ただ、読み終わってからタイトルを見返すと感慨深いし、最後の1行もとても良い!
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