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そして君の声が響く 集英社文庫
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そして君の声が響く 集英社文庫

池永陽【著】

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そして君の声が響く 集英社文庫

471

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/
発売年月日 2007/08/20
JAN 9784087461688

そして君の声が響く

¥471

商品レビュー

2.8

16件のお客様レビュー

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2020/10/07

作者の本を読むのは初めてだった。 ボキャブラリーが少なく、表現の幅も狭い。 同じ単語や表現が何度も出てきたり、セリフで言われたことを地の文で説明しなおしたり、とにかくくどい。 作中の詩の表現も陳腐。 ストーリーでは、美咲が抱える悩みのハードルを上げすぎて、非現実的なレベルまで...

作者の本を読むのは初めてだった。 ボキャブラリーが少なく、表現の幅も狭い。 同じ単語や表現が何度も出てきたり、セリフで言われたことを地の文で説明しなおしたり、とにかくくどい。 作中の詩の表現も陳腐。 ストーリーでは、美咲が抱える悩みのハードルを上げすぎて、非現実的なレベルまで想像を膨らませたあたりで実際に明かされた時には「その程度?」と思ってしまう。 普通に聞かされたら確かに重い悩みではあるのだが。 美咲の周りで起こる問題についてはもっと適切な対応があるはず。 気づいた段階で対策を練るとか、相談するとか、警察呼ぶとか。 その上悪人の心変わりが早かったり、急場の対応で美咲の決意がころっと変わったりと、めちゃくちゃ。 美咲以外のフリースクール生もそれぞれの悩みを持っているはずなのに、ずいぶん明るい。 フリースクール生は陰鬱であるべきというわけではなくて、美咲に比べて扱いを軽視されているように感じる。 そもそも、主人公が美咲をどうして好きなのかよくわからない。 結末も納得できない。 言葉として素敵なものはいくつかあったが、物語や文脈とのつながりが小さいために、心に刺さらない。 「心の新陳代謝のために時間はある」というセリフなんかは、本書が発行された2007年の時点でも使い古されていると思う。 作者は他の本では評判がいいみたいだが、とてもよくない出会い方をしてしまったようだ。

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2019/11/28

心に傷を持ち、フリースクールにやってきた17歳の少女と、大学生でボランティアをしにやってきた主人公との青春小説。 甘酸っぱいには違いないが、随分と薄い内容だったな。 ただ、フリースクールの校長の言葉「最近は、らしさというものが嫌厭されるから、色々なバランスが崩れてきている」...

心に傷を持ち、フリースクールにやってきた17歳の少女と、大学生でボランティアをしにやってきた主人公との青春小説。 甘酸っぱいには違いないが、随分と薄い内容だったな。 ただ、フリースクールの校長の言葉「最近は、らしさというものが嫌厭されるから、色々なバランスが崩れてきている」があったが、実に頷ける。 男らしさ、女らしさ、こんな言葉を使うとセクハラだと言われる昨今、教師らしさ、生徒らしさ、こんな言葉を使うとモラハラと言われる昨今。 本来、同権ではあるが平等なんてのはありえない。 違いを認めた上で、受け入れなければいかんな。極度に平等化を求めて突き詰めてゆくと、もうそれは共産主義になっちゃうよ。 池永氏は、こう、市井の人々の普段の何気ない生活を描くのは非常に上手いが、暴力の描き方は向かないな。急に陳腐な感じになってしまうな。

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2017/02/27

心に傷を負って不登校になった子ども達が通うフリースクール。 大学生の翔太は、就職試験を有利にするためにボランティアを始める。 屋上でひとり歌う美咲を見かけ恋をした翔太。 しかし、彼女には悲しい秘密があった。 未央が言う人間の心の方程式が面白いと思った。 ムキになればなるほど、怒り...

心に傷を負って不登校になった子ども達が通うフリースクール。 大学生の翔太は、就職試験を有利にするためにボランティアを始める。 屋上でひとり歌う美咲を見かけ恋をした翔太。 しかし、彼女には悲しい秘密があった。 未央が言う人間の心の方程式が面白いと思った。 ムキになればなるほど、怒り・怨み・恋・嫉妬・嘆き。その心の抵抗は大きくなる。 ほどほどにコントロールしなければ、どんどん暴走して取り返しのつかない結果になってしまう。 自分らしく。とても難しいことだと思う。 だいたい自分らしいって、何? 本来の自分があるべき姿。そんなものがどこにあるのだろう? 何となく自分らしくないときはわかる。 でも、自分らしいときは・・・自分では気づかない。 ありのままの自分を受けとめ、命をかけて愛してくれる存在。 過去にあった裏切りやいじめで傷ついたことさえ、すべて包み込んでしまうほどの一途な想い。 大切な人が示してくれた道を、顔をあげてまっすぐに進もうとする美咲の姿は凛としている。 美咲の覚悟。 それがどんな結果になったとしても、美咲や翔太、ふたりの周囲の人たちもしっかりと受けとめ前に向かって歩き続けていくのだろう・・・そんな気がした。 池永さんの作品が好きだ。 なのに、この物語はどうにもしっくりこない。 どうしてこんなに浅い印象しか残らなかったのだろう。 いつもはもう少し身近に感じられる登場人物たちが、何故か遠く感じた。 とても残念な気がする。

Posted by ブクログ

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