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闘う物理学者! 天才たちの華麗なる喧嘩
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本実業出版社/日本実業出版社 |
発売年月日 | 2007/08/01 |
JAN | 9784534042651 |
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闘う物理学者!
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商品レビュー
3.6
5件のお客様レビュー
知ってる物理学者は半分くらいだった。物理というと一般的には堅苦しく考えられがちではあるが、実際は人間味溢れる人たちの集まり、というかその中で凌ぎを削っているということがわかる。難しい数式もそれぞれの個性で解釈する物理学者。真実を探求するには必要なことであろう。
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近代物理学のスーパースター、アインシュタインやそれに続くファインマンにホーキングという錚々たるメンバーも登場しているが、この題名であれば本書の主人公に最もふさわしそうなのはキュリー夫人ことマリー・キュリーだろう。史上初めてノーベル賞を2回受賞し、夫婦で受賞、娘夫婦も受賞さらに伝奇...
近代物理学のスーパースター、アインシュタインやそれに続くファインマンにホーキングという錚々たるメンバーも登場しているが、この題名であれば本書の主人公に最もふさわしそうなのはキュリー夫人ことマリー・キュリーだろう。史上初めてノーベル賞を2回受賞し、夫婦で受賞、娘夫婦も受賞さらに伝奇「キュリー夫人」を書いた次女エーヴ・キュリーの夫もユニセフがノーベル平和賞を受賞した時の事務局長ととんでもないノーベル賞一家なのだが、闘うという形容詞にあてはまるのは別の部分だ。 1894年に夫のピエールと知り合い翌年結婚、その間にマリーに尻を叩かれたピエールは博士号を取得している。15年の研究実績があってやっとなので当時のフランスの博士号を摂るのは簡単ではなかった。伝奇に出てくる夫婦が研究した祖末な研究所はピエールが働くパリ市立工業物理化学高等専門大学のものでマリーは家事と子育てをしながら博士号取得のための研究を続けた。1898年にトリウムの放射を発見し発表したがこれは2ヶ月遅れで最初の発見とはならず、続けてポロニウム、ラジウムを発見し1903年に物理学賞を共同受賞、そして1911年に化学賞を単独受賞とこれだけ書けば順風満帆に見える。 しかし、1906年にピエールが馬車にひかれて事故死し、マリーはフランス政府の支給する遺族年金を自分で稼ぐと断わり夫の跡を継いで放射線研究所長になる。ピエール49才、マリーは38才だった。2度目の受賞の1911年が激動の年でフランス科学アカデミー会員候補になったときポーランド籍であることと女性であることから右翼系の新聞からバッシングを受け選に漏れた。これでマリーはもうアカデミーの会員にはならない、推薦も受けないと意思表明をする。年金の件といい性格がよくわかるエピソードだ。 またこの年夫の教え子で5才年下のポール・ランジュバンとの不倫騒動がゴシップ系の大衆紙にすっぱ抜かれ大騒動を引き起こす。一時はノーベル賞委員会が受賞見合わせを聞いてくるほどだが、マリーは「私生活と科学的な業績は別物である」と毅然と答えた。ちなみに後にマリーの孫エレーヌとランジュバンの孫が結婚しているが彼女もフランスの核物理学者だ。 マリーは生涯にわたり女性差別や外国人差別と戦い、放射線障害だけでなく鬱病とも闘っていた。90年代になるまで夫婦の手紙は封印されていたがその理由は放射線量が下がらなかったからというのもおどろく。キュリー研究所は非公開だが最近になって除染され見ることが出来るように放ったらしい。それでもまだ実験ノートからは放射線が検出されるとか。 本書ではノーベル賞VSフランクリン・メダルの章でがここまでスポットライトを浴びるようになったのは業績の発表から受賞までの期間が長く、存命中でないと受賞できない取りにくさが商売のうまさとも言える要素になったと指摘している。 トムソン・ロイターが予想した今年のノーベル賞候補(=トムソン・ロイター引用栄誉賞の受賞)は物理学賞では十倉らの「強誘電体メモリデバイスと新しいマルチフェイロック物質の発見ーわからん!ーに関する先駆的研究」、「量子スピンホールの効果とトポロジカル絶縁体に関する理論的・実験的研究」「初のナノワイヤナノレーザーの開発を含む、ナノワイヤフォトニクスに対する貢献」化学賞「機能的なメソ多孔体材料の設計」「RAFT重合体の開発」「OLEDの発明」医学・生理学賞「真核生物の転写因子と遺伝子制御に関する基礎的発見」「痛覚の分子レベルメカニズムの解明」「特定の疾患に関する大規模コピー数変異とその関連性に関する発見」経済学賞「シュンペーターリアン型成長に関する貢献」「企業化論の研究の発展」「社会経済学の先駆的研究」の計27名で過去20年の引用論文上位0.1%、2006年以降は同一人物で同一トピックの論文は除外されている。十倉氏の場合は独立した二つの研究での受賞だ。この賞の過去の受賞者から多くのノーベル賞受賞者が生まれているということであり必ずしも今年の受賞者を予想しているわけではない様だ。
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物理学者の立ち居振る舞いに焦点を絞った一冊。 彼等の功績は、天才的な頭脳と努力によるだけでなく、数奇な人生に大きく影響されています。 文理に関係なく楽しめることでしょう。
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