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こころの眼 写真をめぐるエセー
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2007/07/23 |
JAN | 9784000228732 |
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こころの眼
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こころの眼
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商品レビュー
3.8
14件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
写真集ではなくエッセイでした。1時間もあれば読み終えるもその内容は濃い。特に写真については読みこなすのが難しい。水溜りをピョーンっと飛んだサン・ラザール駅裏の写真はどこからやってきたのか? その秘密の一端は……。 ①『スケッチブックとしてのカメラ』②『時と場所』③『写真家、そして友人』の3章からなるこの本。3章のジャン・ルノワールについて書かれたページが熱かった! もともとは映画監督志望だったというアンリ・カルティエ=ブレッソン、ジャン・ルノアール監督の映画『ピクニック』の第二助監督をやったとか。第一助監督はジャック・ベッケル、研修助監督はルキノ・ヴィスコンティ! 贅沢が過ぎる。 って写真について素通りするわけにはいかない。が、本格的なお話でほんとに難しい! 主題、被写体、構図、色、技術、決定的瞬間……。3度読み返してふと気づいた。これは般若心経だ! ただ読み返せばいいのだ! 《これまで一度として「写真そのもの」に情熱を傾けたことはない。私が愛するのは、自らをも忘れる一瞬のうちに、被写体がもたらす感動と形状の美しさを記録する写真の可能性だ。そこに現れたものが呼びおこす幾何学だ》
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※このレビューにはネタバレを含みます
写真家の「こころの眼」とは、を知りたくて 手にとった。 写真を撮るということについて、きらめく言葉に あふれていた。 「写真を撮るとは、過ぎ去ろうとする現実を目の前に、持ち得る能力のすべてを結集し息を殺すこと。そのときこそ、イメージをとらえることが肉体と知性の大きな喜びとなる。」 という想いのもとに、つづられる 「情熱」について。 「構図」について。 根拠のない構図はなく、 「フォルム上の構図を厳格に築けなければ、被写体のアイデンティティのすべてを見ることはできない。」 ということ。 写真そのものに情熱を注ぐことはなくとも 「被写体がもたらす感動と形状の美しさを記録する写真の可能性だ。」ということ。 これらの言葉を背景に、アンリ・カルティエの作品を 見ると、またその一瞬の奇跡に心動かされる。 「私はそこにいた。これはそのとき私が、眼にしたままの命の営みだ」 その言葉が、静かに響くように、大きく包み込むように、作品をみるときの時間が豊かに、美しく、その世界を見せてくれる。
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仏教は宗教でも哲学でもない。自らの精神を抑制し調和に向かわせる。そして爛漫の心で他者にもそれを分け与える。 写真を撮るとは、頭と眼とこころが一本の同じ照準線上で狙いをつけることだ。
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