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犯罪心理学入門 中公新書
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犯罪心理学入門 中公新書

福島章(著者)

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犯罪心理学入門 中公新書

858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/中央公論新社
発売年月日 1982/10/22
JAN 9784121006660

犯罪心理学入門

¥858

商品レビュー

3.7

22件のお客様レビュー

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2010/05/28

 1982年に出版さ…

 1982年に出版された本なので、だいぶ古い。刑事学を習ったときには、次々と概念・理論が出てきて正直うまく消化できなかったのだけれども、本書には様々な事例が紹介され、それと絡めて学問的概念をうまく絡めて説明しているので、大変分かりやすい。初心者にはまさに適切な本。 しかし、「入門...

 1982年に出版された本なので、だいぶ古い。刑事学を習ったときには、次々と概念・理論が出てきて正直うまく消化できなかったのだけれども、本書には様々な事例が紹介され、それと絡めて学問的概念をうまく絡めて説明しているので、大変分かりやすい。初心者にはまさに適切な本。 しかし、「入門書」だからといって、なめてはいけない。様々な犯罪社会学理論も簡潔ながら分かりやすく書かれており、実際の事例を紹介することによって学問的概念の理解を容易にしている。 たかだか200頁余りの文庫本に過ぎないが、

文庫OFF

2023/08/09

筆者のあとがきによると、この本は普通の犯罪心理学入門の本とは違い、実際の犯罪のケースが多数紹介されています。 生まれてから大人になるまでの、育てられかた、社会情勢が大きく影響していることがわかりました。 法律の話になりますが、犯罪を犯す時の心理は程度の違いこそあれ、何かしら通常と...

筆者のあとがきによると、この本は普通の犯罪心理学入門の本とは違い、実際の犯罪のケースが多数紹介されています。 生まれてから大人になるまでの、育てられかた、社会情勢が大きく影響していることがわかりました。 法律の話になりますが、犯罪を犯す時の心理は程度の違いこそあれ、何かしら通常とは異なっているのだから、精神病とか心神喪失で責任能力がないから無罪にする、というのは納得いかないです。

Posted by ブクログ

2023/04/15

日本の犯罪件数(刑法犯)は近年減少傾向にあるそうだが、概ね60万〜70万件前後と聞く。大半は軽微な窃盗犯でその比率は犯罪件数の半数以上を占めているようだ。検挙された数であるから、実際には本書の中でも触れられている、キセル乗車や遺失物を届け出ない(道端で拾った一円玉をわざわざ届け出...

日本の犯罪件数(刑法犯)は近年減少傾向にあるそうだが、概ね60万〜70万件前後と聞く。大半は軽微な窃盗犯でその比率は犯罪件数の半数以上を占めているようだ。検挙された数であるから、実際には本書の中でも触れられている、キセル乗車や遺失物を届け出ない(道端で拾った一円玉をわざわざ届け出ない)等を含めるとその数は一気に増加する。いわゆる魔が刺したなどと言うが、ちょっとした小悪魔は誰の身近にも潜んでいる。 近年減少傾向にある犯罪件数ではあるが、重大犯罪の率は増加していると言われる(私自身が統計学的なデータは調べてないので実際どうでしょう?)。まあ確かにワイドショーやネットが採り上げるような話題性の高い事件は情報溢れの現代社会では否応なしに外から感覚を刺激してくる。 その様な犯罪を心理的に原因について紐解いていくのが本書の全体的な内容だ。とは言え筆者は精神医学者で心理学の専門家ではないとの事。私の様な法学専攻(大して勉強もしてこなかった)の人間からするとその違いも明確には判らないが、心理学が書いて字の如く人の心や思考をベースにアプローチする学問であれば、精神医学は人の脳を医学的な見地で分析調査し解明していく、そんなところだろうか。 そもそも犯罪を研究する学問は2種類のアプローチがあり、一つは前述した様な犯罪者の身体的精神的な特徴を分析する「犯罪生物学」と、犯罪に至るまでの社会的な状況や犯罪者本人の置かれた立場などから分析する「犯罪社会学」に分けられる。どちらか一方が原因で犯罪に至る事は稀で、背景には犯罪者本人の特性に、犯罪者が置かれた社会的な状況がきっかけとなって表面化される事が大半だ。だが事実、先天的に異常を抱えて生まれてくる人もいるので、その様な場合は傾向的には放火や殺人といった重大犯罪、中でも多人数を殺害する様なセンセーショナルな事件に至る事もある。 本書はその様な特徴を持つ重大事件から比較的小規模な犯罪事例を多数挙げながら、精神医学的・心理学的なアプローチで原因に迫る。 究極的には全ての犯罪事例を超多角的に漏れなく分類化出来れば、将来発生する可能性のある犯罪防止が可能になるが、個人(犯罪者)の周辺の人々含めプライバシーの問題もあるため不可能だ。本書は1982年が初版だから、それから40年以上が経過し、近年量子コンピュータの様な技術も発達し、街の至る所にある監視カメラが膨大な情報を収集する、世界中の医療機関が医療データをネットワークで繋ぐことのできる世界においては、前述した2つの犯罪学も一層進化している事は間違いない。 いずれ生まれてすぐに、先天的な犯罪予備軍に分類されてしまう様な恐ろしい世界を想像する。その一方で社会的にそれを知らず知らずのうちに抑止する力が働く。あり得そうであり得ない世界を想像しながら読み進めるのも面白い。

Posted by ブクログ

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