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ピープス氏の秘められた日記 17世紀イギリス紳士の生活 岩波新書
902円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2004/05/22 |
JAN | 9784004202066 |
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ピープス氏の秘められた日記
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ピープス氏の秘められた日記
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商品レビュー
4.5
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まるで山田風太郎の小説を読んでいるかのような面白さ。 ・17世紀の、ちょうどシェイクスピアが亡くなった時期あたりからの、一般庶民の生活の実態がよくわかる。 ・一般庶民といっても、ピープス氏は海軍官僚としてぐんぐん出世していくので、時の為政者などの有力者との付き合いもあって、ちょっとしたスパイの手記風にも読める。 ・ピープス氏のキャラが愉しすぎる。 ・女性大好き。おっぱい大好き。すぐに触る。さほど信心深くもないのに教会に行って、望遠鏡で美女探しをしたりする。 ・平気で不倫をする。そして、あまり罪悪感がないのは、当時の男社会の世相ゆえか。ただし、そのせいで奥さんとしょっちゅう喧嘩する。喧嘩の内容もみっちり日記に書いてある。 ・日記の紹介者、臼田氏もまたとぼけたユーモアのある文章で当時の世相を語りながらピープス氏の魅力を余す所なく伝えてくれる。 ・ペストの大流行がロンドンを襲った様子が、ばっちり記録されている。家族は疎開させるもピープス氏は、猖獗極まるロンドンに残り、死を覚悟しつつ仕事を続ける。当事者の迫真の描写。 ・ロンドン大炎上の様子もしっかり書き留められている。 ・イングランドがオランダとの戦争で破れ、国存亡の危機の有り様が実感としてよくわかる。
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再読。 1600年代の英国、クロムウェル~名誉革命を生きた、 ピープスの日記の概要。 主は日記だけれど、当時の政治・社会情勢・経済を内包する。 幅広い分野を考察できるので、あえてカテゴリーは“その他”。 国王側のお役人で、かつ小市民的で、猥雑で、お金第一。 だけど、その持ち前の好...
再読。 1600年代の英国、クロムウェル~名誉革命を生きた、 ピープスの日記の概要。 主は日記だけれど、当時の政治・社会情勢・経済を内包する。 幅広い分野を考察できるので、あえてカテゴリーは“その他”。 国王側のお役人で、かつ小市民的で、猥雑で、お金第一。 だけど、その持ち前の好奇心と記録能力により、 海軍大臣まで上り詰めていくピープス氏。 オランダとの戦争とか、ペスト大流行とか、 大変な時期に巡り合わせながらも、詳細に日記に綴る。(速記体で) まさか自分の日記が未来に万人の目に留まるとは思わずに(^^; この本、1982年発行で、当時新刊で読んでます。 改めて再読してみると、所々古い表現が目立ちますね。 でも、面白かった。 本当は全10巻の日記全貌が出版されているんだけど、 こちらはさすがに・・・近所の図書館にも無いし。
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17世紀イギリスの海軍局に勤めたサミュエル・ピープスの日記は、他の人びとに秘密が知られることのないよう、多国語の混成で表記されています。本書は、この「奇書」と呼ぶべき日記の内容を、軽妙な文章で紹介しています。 日記と言っても、『アミエルの日記』の哲学的な内容とは程遠く、いわば俗...
17世紀イギリスの海軍局に勤めたサミュエル・ピープスの日記は、他の人びとに秘密が知られることのないよう、多国語の混成で表記されています。本書は、この「奇書」と呼ぶべき日記の内容を、軽妙な文章で紹介しています。 日記と言っても、『アミエルの日記』の哲学的な内容とは程遠く、いわば俗事にまみれて生きたピープスという一介の官僚の生活が、ざっくばらんに書かれています。自身の出世と浮気に精を出しながらも、小市民的な用心深さを失うことなく、妻の悋気を恐れている彼の姿は、破滅型の文学者とはまったく異なっています。それでも、リアルな人間の姿が見られるという意味では、興味深いと感じました。
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