商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2005/05/20 |
JAN | 9784004309499 |
- 書籍
- 新書
幼児期
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
幼児期
¥968
在庫なし
商品レビュー
3.8
16件のお客様レビュー
幼児期の親子のふれ…
幼児期の親子のふれあいが、いかに重要であるかを説く。幼児期の子どもは、どう感じているのか。どう接するべきか。あらためて考えさせられる。これから子育てを始める方に、一読をお薦めする。
文庫OFF
2005年に発行された本です。私が手にしたのは、2023年の第23刷でした。 幼児期に子どもがどのように成長していくか、成長するべきか、ということが書かれています。 読みながら哲学的な感じがしました。 生きるということは、「自己の実現」と「他者との関与」というときとして相反するこ...
2005年に発行された本です。私が手にしたのは、2023年の第23刷でした。 幼児期に子どもがどのように成長していくか、成長するべきか、ということが書かれています。 読みながら哲学的な感じがしました。 生きるということは、「自己の実現」と「他者との関与」というときとして相反することを統合してゆくということ。 そして、大人も自己の中に「幼児期」を抱えながら大人の世界を生きてゆくこと。 そのためには豊かな「幼児期」が確立されていることが必要だと思いました。
Posted by
要旨: 情報社会・能力主義社会は幼児期も浸食し、人間形成の基礎となる大切な時期である幼児期不在のまま成長する人間が増えていることは現代社会の危機である。 なぜなら幼児期は人間が自己実現していくのに不可欠な精神の発達基板を形成する時期だからである。 幼児期に行われる主な活動「し...
要旨: 情報社会・能力主義社会は幼児期も浸食し、人間形成の基礎となる大切な時期である幼児期不在のまま成長する人間が増えていることは現代社会の危機である。 なぜなら幼児期は人間が自己実現していくのに不可欠な精神の発達基板を形成する時期だからである。 幼児期に行われる主な活動「しつけ」「遊び」「表現」「言葉」を通して幼児期に形成されるものが何かを考える。 まずしつけは、自己の実現と他者の関与を統一し、社会に生きていくための基礎を身につける場である。愛情を持ったしつけを通じて、子どもは自分の行動を行為として認識し、やらされるのではなく誇りと自尊心を育て、自己形成していく。 遊びは、それ自体を目的とし、自発的に行われ、自由度が高く快適で楽しい場。特に想像力を用いた虚構の遊びを通じて子どもは未知の物へとアクセスし自分の内に取り込んでいく。 表現は自分の内なるものを外部に表す作業。外部のものを自分の内に取り込んでいく認知とは相互作用して変容する。表現は成果より過程が大事である。 言葉は行動と相互作用して変容する。他者との共同行為である対話や自分に向けての言葉を通じて自分を理解していく。(※内容濃かったのですがまとめきれず) こうした幼児期の諸性質こそ人間が生きるための本来的な基礎であり、その上に立ってこそおとな社会の諸性質ははじめて人間性充実のための力として機能する。 生涯にわたって自己の新たな意味づけを必要とする時や、危機的場面に遭遇した時、そこに立ちもどり、そこから再出発するべき原点となる記憶の母胎となりうるのが幼児期。 こうした幼児期の諸機能は時間をかけて育てられるべきで、現代のスピードや効率優先社会を憂い、保育の場の再建をとねがうのである。
Posted by