幼児期 の商品レビュー
幼児期の親子のふれ…
幼児期の親子のふれあいが、いかに重要であるかを説く。幼児期の子どもは、どう感じているのか。どう接するべきか。あらためて考えさせられる。これから子育てを始める方に、一読をお薦めする。
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2005年に発行された本です。私が手にしたのは、2023年の第23刷でした。 幼児期に子どもがどのように成長していくか、成長するべきか、ということが書かれています。 読みながら哲学的な感じがしました。 生きるということは、「自己の実現」と「他者との関与」というときとして相反するこ...
2005年に発行された本です。私が手にしたのは、2023年の第23刷でした。 幼児期に子どもがどのように成長していくか、成長するべきか、ということが書かれています。 読みながら哲学的な感じがしました。 生きるということは、「自己の実現」と「他者との関与」というときとして相反することを統合してゆくということ。 そして、大人も自己の中に「幼児期」を抱えながら大人の世界を生きてゆくこと。 そのためには豊かな「幼児期」が確立されていることが必要だと思いました。
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要旨: 情報社会・能力主義社会は幼児期も浸食し、人間形成の基礎となる大切な時期である幼児期不在のまま成長する人間が増えていることは現代社会の危機である。 なぜなら幼児期は人間が自己実現していくのに不可欠な精神の発達基板を形成する時期だからである。 幼児期に行われる主な活動「し...
要旨: 情報社会・能力主義社会は幼児期も浸食し、人間形成の基礎となる大切な時期である幼児期不在のまま成長する人間が増えていることは現代社会の危機である。 なぜなら幼児期は人間が自己実現していくのに不可欠な精神の発達基板を形成する時期だからである。 幼児期に行われる主な活動「しつけ」「遊び」「表現」「言葉」を通して幼児期に形成されるものが何かを考える。 まずしつけは、自己の実現と他者の関与を統一し、社会に生きていくための基礎を身につける場である。愛情を持ったしつけを通じて、子どもは自分の行動を行為として認識し、やらされるのではなく誇りと自尊心を育て、自己形成していく。 遊びは、それ自体を目的とし、自発的に行われ、自由度が高く快適で楽しい場。特に想像力を用いた虚構の遊びを通じて子どもは未知の物へとアクセスし自分の内に取り込んでいく。 表現は自分の内なるものを外部に表す作業。外部のものを自分の内に取り込んでいく認知とは相互作用して変容する。表現は成果より過程が大事である。 言葉は行動と相互作用して変容する。他者との共同行為である対話や自分に向けての言葉を通じて自分を理解していく。(※内容濃かったのですがまとめきれず) こうした幼児期の諸性質こそ人間が生きるための本来的な基礎であり、その上に立ってこそおとな社会の諸性質ははじめて人間性充実のための力として機能する。 生涯にわたって自己の新たな意味づけを必要とする時や、危機的場面に遭遇した時、そこに立ちもどり、そこから再出発するべき原点となる記憶の母胎となりうるのが幼児期。 こうした幼児期の諸機能は時間をかけて育てられるべきで、現代のスピードや効率優先社会を憂い、保育の場の再建をとねがうのである。
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良い本だと思うが、私には少々読みづらかった。 子育てで大切なことは、(親を含めた)他人と関わる機会をなるべく多く作ること、新たな経験を沢山積ませることなのかな、と感じた。
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保育や教育の仕事をしているわけではないけれど、子どもを育てるにあたって大事なことを学びたく本書を手にとりました。 結果、学びが多く、読んで大正解。 幼児期の子どもたちは周りの大人の関わりによって、その可能性をどれだけ伸ばせるかが変わってしまう。 親は1番身近な他者なわけで、非...
保育や教育の仕事をしているわけではないけれど、子どもを育てるにあたって大事なことを学びたく本書を手にとりました。 結果、学びが多く、読んで大正解。 幼児期の子どもたちは周りの大人の関わりによって、その可能性をどれだけ伸ばせるかが変わってしまう。 親は1番身近な他者なわけで、非常に重要な存在なのです。 私たちは、幼児期の子どもの行動の意味を理解して接することで、大事な能力を潰すことなく伸ばしていくことができる。 この本を通してその意味を学べたことはとても良い機会でした。 何度か読み返したい本です。
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幼児期の特徴についてしつけ、遊び、表現、ことばの4側面から解説した本書。読みやすいながらも重要な部分はしっかりと捉えられており、2005年の本が未だに書店で平積みされていた理由がわかるようだった。本書は保育や教育に携わる職業や親にとって有用なだけではない。 幼児期に獲得されたもの...
幼児期の特徴についてしつけ、遊び、表現、ことばの4側面から解説した本書。読みやすいながらも重要な部分はしっかりと捉えられており、2005年の本が未だに書店で平積みされていた理由がわかるようだった。本書は保育や教育に携わる職業や親にとって有用なだけではない。 幼児期に獲得されたものは大人になるとあまりにも当たり前で隠されてしまう。しかし、幼児期に獲得したものこそ、人が社会で生きていくために最も重要なものだ。そんな基本中の基本を改めて思い起こさせてくれるところにこの本の面白さがある。
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人は、成果が保障されていないものを採用する勇気をなかなか持ち得ないものである。 教育の方法については、とかくそうで、「東大に3人入れた母親が教える~」のような、実績を出した人の本は話題になりやすいが、本質的で重要な議論でもタイトルが地味な場合などは、手に取る人が少なかったりする...
人は、成果が保障されていないものを採用する勇気をなかなか持ち得ないものである。 教育の方法については、とかくそうで、「東大に3人入れた母親が教える~」のような、実績を出した人の本は話題になりやすいが、本質的で重要な議論でもタイトルが地味な場合などは、手に取る人が少なかったりする。 モッテソーリ教育などは、既に実績をあげている立派な方法論かもしれないが、 藤井四段が受けていたということが、モッテソーリ教育への信頼向上にさらに拍車をかけているだろう。 本書は、「幼児期」という漠然としたタイトルではあるが、しつけ、遊び、表現、ことばという4つの章から構成される学術書である。 タイトルを見る限り目的が明確な新書が世に溢れるなか、 幼児期に子供に教えるべき重要なことは何なのかを丁寧に考察していく思考の軌跡である。 著者の問題意識は、現代の能力至上主義を背景とした、なんでも一人でスピーディにできる人間=社会で使える人間という図式への違和感にある。 その流れが自然と隅に追いやってしまっているのが、人間本来の対話や人との丁寧なコミュニケーションである。 本書を読み進めていくにつれ、普段見過ごしだが、誰しもが本心では重要だと思っていることを再確認することができる。 昨今は小さい頃から英会話をやらせたり、プログラミングをやらせたりと、とにかく社会でサバイブすることを重視した教育に重点がおかれていると感じる。 親心としては、否定できない側面も往々にしてあるが、そんなことよりも知らないお年寄りとの会話を大切にしたり、地域社会の子供たちに揉まれて実経験を積んでいく。 そんなことのほうが、たくましく自分の頭で考えることができる大人になるには必要なのではないか。 これから子育てをする世代も孫を持つおじいちゃんおばあちゃん世代も関係なく、 子育てに生かせる考え方を学べる一冊である。 私は、この本を読んで、子供とじっくり会話することを大切にしようと心を新たにした。
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幼児期を、人間の成長において非常に重要な時期ととらえ、しつけ、遊び、表現、ことばの4つの面から発達の過程を探っていく。全編に貫かれるのは、現代社会への危機感であり、幼児期の心の発達が、大人になってからの生き方にも強い影響を与えるとして、今後の研究に発破をかけている。 (2015....
幼児期を、人間の成長において非常に重要な時期ととらえ、しつけ、遊び、表現、ことばの4つの面から発達の過程を探っていく。全編に貫かれるのは、現代社会への危機感であり、幼児期の心の発達が、大人になってからの生き方にも強い影響を与えるとして、今後の研究に発破をかけている。 (2015.7)
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岩波新書の新刊で「子どもと本」がおもしろそうかと思って手にした。カバーの折り返しを見ると本書の名前が出ていた。書店で探したがなく、近くの別の書店へ行った。そちらには置いてあった。そして、即購入し読み始めた。幼児教育の本は探したつもりだったけれど、見逃していた。もともと哲学の出身と...
岩波新書の新刊で「子どもと本」がおもしろそうかと思って手にした。カバーの折り返しを見ると本書の名前が出ていた。書店で探したがなく、近くの別の書店へ行った。そちらには置いてあった。そして、即購入し読み始めた。幼児教育の本は探したつもりだったけれど、見逃していた。もともと哲学の出身ということでか、文章がやや難しい、と感じた。そんな中、しつけの章で今まで自分が考えてきて、他であまり書かれているものを読んだことのない内容があった。それは、両親であるいは先生同士で、さらには同じ人でも別の場面で、言うことが違っていてもかまわないということ。社会に出ればいろんな人がいろんな意見を持って生きている。虫の居所が悪ければ、普段は怒らない人が急に怒り出すかもしれない。矛盾に満ちた社会に出て行くための助走期間としては、両親で言うことが違ったってかまわないはず。同じことをしても、しかる先生もいれば、笑っている先生もいる。それでいいのではないかと思う。それから、ブランコ待ちの子どもの対応について、無理矢理にでも交替させるか、あきらめて他に行くか、じっと待つか。けれど、待ちくたびれた子どもの中から、何回こいだら交替にしようと提案が出て、皆で数え始める。すると、一人遊びだったものが、大勢での遊びに変わっていく。おもしろい。終章にある「対抗文化」としての幼児期という発想はおもしろい。今まで読んだものでは、男社会に対する女・子どもの社会、という二項対立が多かったが、近年そういう枠組みで物事を考えることに少し抵抗があった。それよりも、幼児期とそれ以降という分け方がしっくりいくような気がする。もう少し体験も積んでしっかり考えていきたい。私が幼児に関わり始めて10日間。私たちの行いが、幼児期の空洞化に与しないよう、心して子どもたちに接していきたい。
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子どもの認知や発達、言語の習得や様々な体験について、その過程を詳しく解説。さまざまな研究に応用可能。
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