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狂人日記 岩波文庫
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狂人日記 岩波文庫

ニコライ・ゴーゴリ(著者), 横田瑞穂(著者)

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狂人日記 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 1983/10/01
JAN 9784003260517

狂人日記

¥616

商品レビュー

3.8

18件のお客様レビュー

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2025/09/13
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※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに、ゴーゴリを読む。 やっぱり面白い! 本書は、狂人日記のほか、「ネフスキイ大通り」「肖像画」が収められている。 三編とも都会のペテルブルグを舞台とした物語で、そのどれもが、妄想や幻想、発狂していく男が主人公となっている。 「肖像画」の一部では、一人の才能ある青年画家が、偶然手にした肖像画から大金を手にしたことで破滅していく姿が描かれている。 彼は評判を金で買い、流行画家となって権威を手にする。 才能はあったが、貧乏であった頃にはそういった画家を蔑んでいたものの、彼も誘惑に負けてしまい、才能を磨く努力を忘れてしまう。そんな時、同じく才能があり、さらに一心不乱に努力を重ね、彼とは反対の道を歩んできた画家が描いた傑作の絵を目にし、やっと目が覚めた彼だったが、今さらそのような絵を描こうとしてみても、まったく筆が動かず、構図もありきたりなものしか思いつかない…。 失った時間は戻らないどころか、あったはずの才能さえも完全に自分で潰してしまったのだ。 これは、極端ではあるが、なかなかよくある事だと思う。  二部では、その「肖像画」が描かれた経緯、そしてそれを手にした人々が破滅してきたいわくつきの過去があることが明かされている。 「狂人日記」は、令嬢に恋している小役人が妄想にかられ、発狂していくさまが日記形式で綴られて おり、これぞゴーゴリ!という感じ。私の好きな滑稽なユーモアがたっぷり。 発狂の第一サインとしては、令嬢の飼っている犬が近所の犬とおしゃべりし、手紙!のやり取りをしている、ことを発見することだ。犬が書いたとされる手紙が紹介されているが、これが令嬢の飼い犬らしく気取った口調でなかなか楽しい。 あげくは自分がスペインの王位後継者と思いこみ、スペインからの使節が来るのを「一日千秋の思いで待っている」。 そのころには、周りから発狂していることが認識されており、彼がやっと迎えに来たと思ったスペインの使節と行ったところは収容施設…。 その後も気が狂ってしまった彼の言動は続くが、最後の終わり方がさすが。面白い。

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2024/06/05

日常に蔓延る非日常。毎日が祭りのような場所があるとするなら、それは非日常と呼べるだろうか。そして、それを日常と混同せずに過ごすことはできるのだろうか。認識という不確かなもの、解釈、自分だけにしかないものなら異常とされ、理解を得られるものなら正常とされる。その構図が正常か異常かなん...

日常に蔓延る非日常。毎日が祭りのような場所があるとするなら、それは非日常と呼べるだろうか。そして、それを日常と混同せずに過ごすことはできるのだろうか。認識という不確かなもの、解釈、自分だけにしかないものなら異常とされ、理解を得られるものなら正常とされる。その構図が正常か異常かなんて、馬鹿らしくて考えたくもない。日常と非日常、それが混ざり合うと人は絶望を味わうのだろう。

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2023/10/18

ゴーゴリは、ウクライナ生まれ。作家としての活動は、当時のロシアの首都サンクトペテルブルクに移り住んで以後のこと。本短篇集に収まるのは『ネフスキイ大通』『肖像画』『狂人日記』の三作品。この後に書かれる『鼻』や『外套』などの小品などは「ペテルブルクもの」などと呼ばれています。 さて...

ゴーゴリは、ウクライナ生まれ。作家としての活動は、当時のロシアの首都サンクトペテルブルクに移り住んで以後のこと。本短篇集に収まるのは『ネフスキイ大通』『肖像画』『狂人日記』の三作品。この後に書かれる『鼻』や『外套』などの小品などは「ペテルブルクもの」などと呼ばれています。 さて、短篇集の作中で、ドイツ、イギリス、フランス、フィンランド、スペインの人を頭が悪いとか、なんてばかな国民だろうなどなど…とディスっているところや、職業では画家がこき下ろされているところなど、読んでいて大丈夫なんだろうかと思いました。しかし、その他にも適宜冗談を入れてあるおかげで、どれも発狂したり精神を病んでしまう狂気を描いた作品にも関わらず、とても面白く読むことができました。 また、時間をおいて読み直したい作品ですね。

Posted by ブクログ