商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 1938/11/01 |
JAN | 9784003401019 |
- 書籍
- 文庫
犯罪と刑罰
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犯罪と刑罰
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・明確性の原則 ・罪刑法定主義 ・法の下の平等 ・残酷な刑罰の禁止 ・被疑者や被告人の人権保障 といった、現代では当たり前と思われている理論について、フランス革命以前のまだ中世的な権威が蔓延る時代に危険を承知で主張していることに感心した。 啓蒙主義のもとで、特に社会契約論と功利主...
・明確性の原則 ・罪刑法定主義 ・法の下の平等 ・残酷な刑罰の禁止 ・被疑者や被告人の人権保障 といった、現代では当たり前と思われている理論について、フランス革命以前のまだ中世的な権威が蔓延る時代に危険を承知で主張していることに感心した。 啓蒙主義のもとで、特に社会契約論と功利主義の立場から刑法について論じたベッカリーアは、今の刑法の礎をつくった功績者の一人であろう。
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近代ヨーロッパ刑法思想の礎となる、刑法学の古典「犯罪と刑罰」。ボクは、法律は全くのシロウトだが、書いてある内容はいま読んでもだいたい違和感なく入ってくる。しかし、初版が書かれたのは1764年、フランス革命の25年前のイタリアだ。すなわち絶対王政かつキリスト教がたいへん強い時代であ...
近代ヨーロッパ刑法思想の礎となる、刑法学の古典「犯罪と刑罰」。ボクは、法律は全くのシロウトだが、書いてある内容はいま読んでもだいたい違和感なく入ってくる。しかし、初版が書かれたのは1764年、フランス革命の25年前のイタリアだ。すなわち絶対王政かつキリスト教がたいへん強い時代であり、それを前提に読むと、めちゃくちゃ挑戦的な書であることがわかる。死刑と拷問の廃止を強調するとともに、「思想の自由」を犯すような刑罰が反自然的であることも主張している。しかし、ハッキリ書いてしまうと自身の立場が危うくなってしまうため、肝心な部分は、非常にもったいぶった、よくわからない例えで表現されている。刑法学の古典として読むのはもちろん、当時の時代背景を、その苦悩を味わって欲しい。
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革命以前の絶対王政下の社会の法律は、現代人から見れば法律と呼べるようなものではない。王の一声や体調、階級によって左右されてしまう非合理さは、想像するだけで耐え難い理不尽だ。
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