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カインの末裔 クララの出家 岩波文庫
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カインの末裔 クララの出家 岩波文庫

有島武郎(著者)

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カインの末裔 クララの出家 岩波文庫

572

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 2003/02/17
JAN 9784003103647

カインの末裔 クララの出家

¥572

商品レビュー

3.2

14件のお客様レビュー

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2024/07/25

私は、人間というものはある程度、憎悪というものを燃料にしてつき動かされる部分があると思っている。 恵まれない境遇に、素手で憎悪を握りしめ、両腕をかなぐり振るう主人公に安らぎを与えて欲しい気もする私は、この主人公にシンパシーを感じ、どこか肯定的に読んでしまった。 ニーチェ的に読め...

私は、人間というものはある程度、憎悪というものを燃料にしてつき動かされる部分があると思っている。 恵まれない境遇に、素手で憎悪を握りしめ、両腕をかなぐり振るう主人公に安らぎを与えて欲しい気もする私は、この主人公にシンパシーを感じ、どこか肯定的に読んでしまった。 ニーチェ的に読めば、信仰宗教に身を委ね、資産家に取り入る笠井をルサンチマンの犠牲者として描き、主人公を超人として描いたとも言える。 クララに対しては、抑圧された、進んで内的自制へ傾く、思い込みの激しい人物として、少し距離を置きたいと感じる。

Posted by ブクログ

2018/09/11

「カインの末裔」 北海道の農場で、小作人として働く男 その名を仁右衛門という 身体が大きく、また非常に乱暴で しかも何かと僻みがましい男だった なにかあったら平気で人のせいにして逆恨みするような奴だ 農場の規則などまるっきり無視 人の親身な忠告にも耳をかさない 隣の女房と姦通する...

「カインの末裔」 北海道の農場で、小作人として働く男 その名を仁右衛門という 身体が大きく、また非常に乱暴で しかも何かと僻みがましい男だった なにかあったら平気で人のせいにして逆恨みするような奴だ 農場の規則などまるっきり無視 人の親身な忠告にも耳をかさない 隣の女房と姦通する 弱いものに八つ当たりもする まあ早い話、巨体まかせで生きてこれたために精神が未熟なのだ いつか自分の土地を持つ夢もあるが そんな調子で物事が上手くいくはずはない いろいろやって追い込まれた挙げ句 他の小作人にいいかっこ見せようと、地主の屋敷に直談判へ向かう しかしそこで 想像をはるかに超えた地主の暮らしぶりに打ちのめされた彼は その結果、ほんの少しの謙虚な心を手に入れ いずこへともなく逃げてゆくのだった 「クララの出家」 クララは裕福な家の娘で 道を歩けば誰もがふりかえる美少女である しかし、いつもわけのわからない憂鬱に悩まされていた その憂鬱はある日 路上にて発狂した青年を目撃したことから始まったのだ しかし青年は後に、聖職者となって人々の尊敬を集めるようになった そんな彼の姿を見ようと、教会に赴くクララだったが 全裸で説教するそのスタイルに衝撃を受けて そのまま懺悔室までついていき そこで、神の花嫁になることを命じられてしまう …どういうつもりで書かれたものかよくわからないんだけど とてつもなく淫靡な話のようにも思える 有島武郎がアナーキズムに興味を示していたのは確かなことだが

Posted by ブクログ

2015/04/20

カインの末裔。羨望と嫉妬で身を滅ぼす話かなぁと思ってるのですが、救いまで描かなくていいんだ、って思った。カインのしるしまでかかなくていいの。 クララの出家。あまり集中して読めなかったのはあるけど、文章は美しいけどよくわからなかった。 大学図書館913.6A76

Posted by ブクログ

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