商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 1997/10/18 |
JAN | 9784003225455 |
- 書籍
- 文庫
世界の十大小説(下)
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世界の十大小説(下)
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商品レビュー
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図書館で借りた。 イギリスの小説家W.S.モームが選んだ10の小説を、作者がどんな人生を歩んだかのバックグラウンドを語りつつ、作品を評していくもの。それぞれの小説に興味をそそるつくりとなっている。 タイトルは十大小説であるが、モームが選んだ「小説ベスト10」という意味ではないこと...
図書館で借りた。 イギリスの小説家W.S.モームが選んだ10の小説を、作者がどんな人生を歩んだかのバックグラウンドを語りつつ、作品を評していくもの。それぞれの小説に興味をそそるつくりとなっている。 タイトルは十大小説であるが、モームが選んだ「小説ベスト10」という意味ではないことに注意だ。原題は「Ten Novels and Their Authors」であくまで10作品とその作者を語った、というテイストだ。 下巻は『ボヴァリー夫人』『モウビー・ディック』『嵐が丘』『カラマーゾフの兄弟』『戦争と平和』が収録されている。
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今巻はドストエフスキーやトルストイなどロシアの文豪も登場し、読み応えがあった。最後の10人がパーティーで一堂に会したらというくだりがとても面白く、改めて自分の小説観を振り返る機会にもなった。 「小説を読むならば、知識のためにでも教訓のためにでもなく、もっぱら知的な楽しみのために...
今巻はドストエフスキーやトルストイなどロシアの文豪も登場し、読み応えがあった。最後の10人がパーティーで一堂に会したらというくだりがとても面白く、改めて自分の小説観を振り返る機会にもなった。 「小説を読むならば、知識のためにでも教訓のためにでもなく、もっぱら知的な楽しみのために読むのが本当であって、読んでみても知的な楽しみが得られないようだったら、小説などぜんぜん読まないほうがはるかに賢明であると、私はいくら繰り返し言っても多きに失することはないように思う。」
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下巻で取り上げられているのは、フローベール、メルヴィル、E・ブロンテ、ドストエフスキー、そしてトルストイ。 各作品の紹介だけでなく、『Ⅻ 結び』で例えられたパーティの様子が面白い。描写がいちいちそれっぽいので、作家としてのモームの特徴も出ているのでは? 以下は上下巻纏めて。 人...
下巻で取り上げられているのは、フローベール、メルヴィル、E・ブロンテ、ドストエフスキー、そしてトルストイ。 各作品の紹介だけでなく、『Ⅻ 結び』で例えられたパーティの様子が面白い。描写がいちいちそれっぽいので、作家としてのモームの特徴も出ているのでは? 以下は上下巻纏めて。 人物描写に定評があるモームらしく、作品の魅力を伝える要約部分より、作家本人を紹介している部分の方が面白い。紹介された作家の中には、お世辞にも人格者とは言えない人物も当然いるのだが、そういった、『人間としてはちょっとアレなところ』が、モームの筆にかかると『何故か憎めない人物』に見えてくるのが不思議。 小説案内というよりは、文豪の手による作家紹介という色彩が濃いと思った。
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