商品詳細
内容紹介 | 妻の裏切りを知らされ、共産主義運動から脱落し、心中から生き残った著者・太宰が、自殺を前提に遺書のつもりで書き綴った15編からなる処女創作集。 |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 1947/12/12 |
JAN | 9784101006017 |
- 書籍
- 文庫
晩年
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晩年
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商品レビュー
3.7
155件のお客様レビュー
メタフィクションの格…
メタフィクションの格好を取った、自分語り文学の傑作です。
文庫OFF
学生時代、正直、太宰は苦手だった・・と言うか避けていた。 余りのデスパレートな空気感とデカダン、ニヒリズムの象徴たる容貌もあって。 この歳になって、読む気になって手に取るとそこはかとない津軽の香りとともに習作的な手触り感は心地よくゆっくり読み進めた。 秋という時節柄のせいか、「...
学生時代、正直、太宰は苦手だった・・と言うか避けていた。 余りのデスパレートな空気感とデカダン、ニヒリズムの象徴たる容貌もあって。 この歳になって、読む気になって手に取るとそこはかとない津軽の香りとともに習作的な手触り感は心地よくゆっくり読み進めた。 秋という時節柄のせいか、「雨月物語」から取った民話調の「魚服記」関係の一の逆転が面白い「猿ヶ島」情景が目に浮かぶ「尼」はかなり好み。 史的香りのある「地球図」 太宰って、こういった歴史の中の人間関係も書くんだと意外性があり、面白い。 「ロマネスク」「彼は昔の彼ならず」「道化の華」はこの作品集が昭和8~11における遺書的な想いで書かれた背景を考えると最も雰囲気を濃く表しているように思えた(その他の幾つかは焼き捨てたと巻末にあるのを見て驚かされる)
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中2病文学とかいわれることもあるけど、めちゃくちゃかっこいいのはいつ読んでも毎回思う。逆に、まだ読んでない中2は早く読んだほうがいい。三四郎とかこころとか、そのあたりを1冊読んで、その次にこれを読むとなおいいかもしれない。個人的には中3で読みました。
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