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病院坂の首縊りの家(上)
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病院坂の首縊りの家(上)
¥792
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商品レビュー
3.8
35件のお客様レビュー
金田一耕助最後の事件…
金田一耕助最後の事件。昭和二十八年の事件を描く上巻と、昭和四十八年の事件を描く下巻にわかれている。過去の事件と現在の事件がつながる話はあったが、金田一が両方の事件を捜査するというスケールの大きな小説である。
文庫OFF
表紙のイラストがよい…
表紙のイラストがよいです。過去と現在の事件が関わり合いを持っているという設定が面白かったです。
文庫OFF
1978年単行本刊行。金田一耕助最後の事件。この頃横溝正史は70代のおじいさんである。 「生首風鈴」という着想は、いかにも横溝らしいグロ趣味だ。最初の事件発生は1953(昭和28)年とされ、当時の若者たちのジャズ・グループが登場する。この時代にジャズを志す若者たちは相当に蔑まれ...
1978年単行本刊行。金田一耕助最後の事件。この頃横溝正史は70代のおじいさんである。 「生首風鈴」という着想は、いかにも横溝らしいグロ趣味だ。最初の事件発生は1953(昭和28)年とされ、当時の若者たちのジャズ・グループが登場する。この時代にジャズを志す若者たちは相当に蔑まれていたようで、ちょっと興味を惹かれる。 さらに20年後の1973(昭和48)年へと舞台は移され、謎が解明される。金田一耕助の年齢はいつもはっきりと書かれておらず、故意にぼかされているのだが、たぶんこの頃は50代だったようだ。 本作は2つの家系が非常に複雑に絡んでいて、正妻の子の他に妾腹の子がいたり、相当ややこしい。いつものようにメモを書きながら読んだのだが、それでも非常に難解だった。 が、横溝カラーが堂々と展開されており、金田一耕助最後の事件としてきっちりと締めくくる良質の作品だった。 ちなみに1979年に公開された劇場版を見たが、すっかり違う話になっていてあっけにとられた。
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