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病院坂の首縊りの家(上) の商品レビュー

3.8

35件のお客様レビュー

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金田一耕助最後の事件…

金田一耕助最後の事件。昭和二十八年の事件を描く上巻と、昭和四十八年の事件を描く下巻にわかれている。過去の事件と現在の事件がつながる話はあったが、金田一が両方の事件を捜査するというスケールの大きな小説である。

文庫OFF

表紙のイラストがよい…

表紙のイラストがよいです。過去と現在の事件が関わり合いを持っているという設定が面白かったです。

文庫OFF

2024/12/14

 1978年単行本刊行。金田一耕助最後の事件。この頃横溝正史は70代のおじいさんである。 「生首風鈴」という着想は、いかにも横溝らしいグロ趣味だ。最初の事件発生は1953(昭和28)年とされ、当時の若者たちのジャズ・グループが登場する。この時代にジャズを志す若者たちは相当に蔑まれ...

 1978年単行本刊行。金田一耕助最後の事件。この頃横溝正史は70代のおじいさんである。 「生首風鈴」という着想は、いかにも横溝らしいグロ趣味だ。最初の事件発生は1953(昭和28)年とされ、当時の若者たちのジャズ・グループが登場する。この時代にジャズを志す若者たちは相当に蔑まれていたようで、ちょっと興味を惹かれる。  さらに20年後の1973(昭和48)年へと舞台は移され、謎が解明される。金田一耕助の年齢はいつもはっきりと書かれておらず、故意にぼかされているのだが、たぶんこの頃は50代だったようだ。  本作は2つの家系が非常に複雑に絡んでいて、正妻の子の他に妾腹の子がいたり、相当ややこしい。いつものようにメモを書きながら読んだのだが、それでも非常に難解だった。  が、横溝カラーが堂々と展開されており、金田一耕助最後の事件としてきっちりと締めくくる良質の作品だった。  ちなみに1979年に公開された劇場版を見たが、すっかり違う話になっていてあっけにとられた。

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2024/05/24

金田一耕助の冒険をゆるりと読み直しておりますが、今回は金田一耕助最後の事件『病院坂の首縊りの家』です 最後の事件と言っても、書かれたのは最後じゃありません 『カーテン』方式ですね そうそう『カーテン』方式なんだよねと思ったそこのあなた!今度飲みに行きましょうヽ(´ー`)ノ ち...

金田一耕助の冒険をゆるりと読み直しておりますが、今回は金田一耕助最後の事件『病院坂の首縊りの家』です 最後の事件と言っても、書かれたのは最後じゃありません 『カーテン』方式ですね そうそう『カーテン』方式なんだよねと思ったそこのあなた!今度飲みに行きましょうヽ(´ー`)ノ ちなみに最後に書かれたのは『悪霊島』なんですが、どっちもけっこう集大成的な感じなんですよね なのでこの『病院坂の首縊りの家』もけっこう色々詰まってるんですが、上巻はまだその色々感が伏せてある感じ そして分かる人には分かる横溝正史の独特の世界をかなーり丁寧に構築していてその分堪能できます 横溝正史の世界にどっぷり漬かったところで、色々が動き出す下巻へ!

Posted byブクログ

2023/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

様々に想像を掻き立てる内容だった。犯人自体は怪しいし、最初からこれが20年の時を超えると前置きがしてあるのでどう事件がこれから動いていくのか楽しみ。時を超える事件は、ワクワクして面白い。

Posted byブクログ

2023/01/23

ともかく一人目が死ぬまで長い!長すぎる! 横溝先生の作品を何冊か読んでいるのなら大体動機や犯人は検討がつきます。

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2022/09/09

映画を先に視聴してるので、展開と結末の白々しさを胸に潜め読み終えました。ときたまドキっとさせる文章力にさすがの横溝先生。

Posted byブクログ

2022/06/05

再読。長さを感じさせずサクッと読める。面白い。 登場人物も家系も多いのだが、わりと分かり易い。人物像や見た目がはっきりと説明されているからだと思う。 犯人とか展開とかをすっかり忘れていたので、下巻も楽しみ!先が気になる。頭の中に出てくるのは桜田淳子じゃないんだよ。

Posted byブクログ

2021/10/08

モラルもへったくれもない人間関係… なかなかのボリュームですが、面白さにサクサク読めます。詳しい感想は下巻に書き込みますが、いわくつきの家で起こる奇妙な事件に、先が気になって仕方がない…

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2020/09/15

いかにも、横溝正史という感じで世界観にどっぷり浸かれます。 映像化されることも多い横溝作品は、視覚から入る印象が強すぎて中身が二の次にとなりがちだけど個人的に人間の微妙な心具合を読み解きながら更に想像を膨らませながら読むのが好き。 今回も色々訳ありな人たちの複雑な関係が魅力的な作...

いかにも、横溝正史という感じで世界観にどっぷり浸かれます。 映像化されることも多い横溝作品は、視覚から入る印象が強すぎて中身が二の次にとなりがちだけど個人的に人間の微妙な心具合を読み解きながら更に想像を膨らませながら読むのが好き。 今回も色々訳ありな人たちの複雑な関係が魅力的な作品。下巻があるということはまだまだ何かがある。楽しみ。

Posted byブクログ