商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川グループパブリッシング/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 1950/08/01 |
JAN | 9784041099063 |
- 書籍
- 文庫
斜陽
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斜陽
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商品レビュー
4.3
24件のお客様レビュー
読後、日記の提供者である太田静子の半生を読む。 限りなくノンフィクションだと思うと切なくもなるが、かず子は恋と革命を掲げ道徳を破り上原の子を授かった。 一方で貴族精神を貫いた弟は恋の革命を起こさず自殺。 生き方と言うか、 それもまた人生の選択なんだろう。 面白かった。
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- ネタバレ
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お母さまが弱って死んでいく過程、場面の描写が秀逸でした。静謐な空気が流れていました。 かずこが上原さんに自意識過剰な、前につんのめった感じの、もうストーカーっぽい手紙を送った頃は、あー、もうお母さま死にそうなのに何やってるの…と大層心配しました。 上原さんにはそんな気は、かずこを愛人にする気はないのかと思いきや、ほれちまった、なんて言われて意外でしたが、多分あれはその時ちょっとそう言っただけで、ちょっとそんな気がしてみただけで、別に惚れていたわけでは無いのではないかな。 お母さまが死んで、直治が死んで、多分上原ももうすぐ死んで、かずこは赤ちゃんと生きていくというのは、赤ちゃんがいるのは、もしかしたら光なのかもしれない。一人ぼっちじゃないですからね。 6年後に再開した上原があんなにもみすぼらしく、醜く描いてあるのは、何故ですか、太宰さん。
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これはとてつもなく暗い作品です。 零落した貴族というのも悲しさが漂いますし 母親が弱り、あっけなく死に行く様も暗いと来ています。 主人公もとかく悲しい目に遭っています。 そう、離婚という。 そして行き着いた先は傷つく恋… 全部に陰鬱が漂います。 この作品は死の1年前に書かれた...
これはとてつもなく暗い作品です。 零落した貴族というのも悲しさが漂いますし 母親が弱り、あっけなく死に行く様も暗いと来ています。 主人公もとかく悲しい目に遭っています。 そう、離婚という。 そして行き着いた先は傷つく恋… 全部に陰鬱が漂います。 この作品は死の1年前に書かれたそうで。 きっとこの時期から彼の死の渇望は あったのだとおもいます。
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