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寄席放浪記 河出文庫
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寄席放浪記 河出文庫

色川武大【著】

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寄席放浪記 河出文庫

968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社/河出書房新社
発売年月日 2007/02/20
JAN 9784309408323

寄席放浪記

¥968

商品レビュー

3.5

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2025/05/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

幼少時から寄席に出入りし、将来席亭になることを夢見さえした色川武大による昭和の芸人回想記。 著名人からというようなマイナーな人物にも言及してあり、したがって聞いたこともないような人がたくさん出てくるが、その愛ある描写ゆえに楽しく読める。 立川談志との対談あり。談志の記憶力には舌を巻く。芸人の台詞や、読み覚えた文章がスラスラと出てくるのすごい。 少年期、あの二村定一と個人的に接触しており、かつてのスターが凋落した様子が描かれているのは感慨深い。 とにかく寄席を始めとする当時の芸能への愛に満ちた一冊。好きが行き過ぎて中毒した結果、まずかったりつならなかったりするものまでもを、いやその退屈こそを積極的に味わっていくという姿勢に感銘を受けた。これを見習い、人生のあらゆる方面に適応していきたいと思う。

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2012/11/25

色川武大さんを、私は大ファンの立川談志の「落語立川流」の顧問として知りました。一般には、阿佐田哲也のペンネームで書いた「麻雀放浪記」が有名かもしれません。ちなみに「離婚」で直木賞を受賞しています。 初めて読んだのが「百」で、とてもいい作品でした。 本書は色川さんが愛した寄席につい...

色川武大さんを、私は大ファンの立川談志の「落語立川流」の顧問として知りました。一般には、阿佐田哲也のペンネームで書いた「麻雀放浪記」が有名かもしれません。ちなみに「離婚」で直木賞を受賞しています。 初めて読んだのが「百」で、とてもいい作品でした。 本書は色川さんが愛した寄席についての回顧録。それから芸人との対談も付しています。談志との対談は出色。いや、それは単に私がお二人のファンだからかもしれません。 色川さんも、談志師匠も、もうこの世にはいないのですね。寂しい限りです。

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2011/12/08

私は生まれた時からテレビがあった世代。娯楽や芸能はテレビの中にあると思っていました。 この本はテレビ以前、戦前・戦中・戦後の芸能が書かれています。落語や色物、浅草の舞台、そして時代劇。聞いたこともないような芸人さんたちの名前が飛び交います。どれも外にでなければ見ることができない...

私は生まれた時からテレビがあった世代。娯楽や芸能はテレビの中にあると思っていました。 この本はテレビ以前、戦前・戦中・戦後の芸能が書かれています。落語や色物、浅草の舞台、そして時代劇。聞いたこともないような芸人さんたちの名前が飛び交います。どれも外にでなければ見ることができないものばかり。 それらがテレビにとって変わってから、芸能のある場所の衰退が進んだのでしょう。今は浅草にしても見る影がありません。芸能と土地が結びついていた時代があった、ということの方が驚きです。いや、考えてみりゃそうなんだけど、生まれてた時には終わってたんだから、考えたことすらなかったという感じかもしれません。 色川さんが回想しながらのエッセイと、その時代をよく知る人との対談で構成されています。その中には『死』がごく普通に語られています。特に戦争で死んだ芸人さんが多いこと。 でも、色川さんの子供時代と同じ頃に、寄席通いをしたかったな。

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