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罪と罰(上) ワイド版岩波文庫285

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2007/06/15 |
JAN | 9784000072854 |
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罪と罰(上)
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商品レビュー
3.2
6件のお客様レビュー
1987年発行、岩波文庫版第一巻を読んだ。 第一巻では、ラスコーリニコフが母·妹までを巻き込んで生活の糧に困窮し、迷いの末に殺人を犯し、その事件が彼の身近にいる人々にまで知られていくまでを描いている。 表紙のあらすじには「選ばれた強者は〜(略)ラスコーリニコフはこの確信のもとに〜...
1987年発行、岩波文庫版第一巻を読んだ。 第一巻では、ラスコーリニコフが母·妹までを巻き込んで生活の糧に困窮し、迷いの末に殺人を犯し、その事件が彼の身近にいる人々にまで知られていくまでを描いている。 表紙のあらすじには「選ばれた強者は〜(略)ラスコーリニコフはこの確信のもとに〜」と書かれているが、実際本書を読むと、彼には確信めいたものがあったわけではなく、他人の会話にヒントを得、殺人を思いついてから実行までもただひたすらに迷い患って、ほぼ諦めかけたところに実行のチャンスが舞い込み、熱に浮かされるかのように実行に移ったまでのことであった。 殺人の実行後恐怖に震え、病熱に魘され苦しむラスコーリニコフの姿が描かれるが、この後彼は法の裁きを受けるのか、逃げおおせるのか、法とはまた別の裁きを受けることになるのか、現時点では予測がつかない。 以前からロシア文学に興味があり、その代表格たるドストエフスキーのことは意識はしていたものの、アクセスできる彼の作品が「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」と、複数巻から成る長いものであり、読書への集中力、体力とストーリーへの記憶力に自信がなく手に取ることができなかった。しかしごく最近再びツルゲーネフを読んだことでロシア文学への興味が湧き、比較的体調も良い今なら読めるかもしれないと本書を手に取った次第である。 ロシア文学の代表格、という肩書きとその文量から重苦しい作風文体を想像していたが、読み始めてみると文体が堅苦しいこともなく、内容としても自分がラスコーリニコフになったかのようにハラハラさせられて状況を楽しめ、大層面白い作品であった。近日中に二巻、三巻を読む予定であるので展開と結末がどうなるのか期待大。
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【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ちょっと読んでみて、良さげなら買う。 【要約】 ・ 【ノート】 ・P116まで 【目次】
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悪役が主人公の、異常が正常の物語を求めて読み始めた。しかし、この物語は逆か裏かあるいは待遇にある。善人による異常なまでに正常な葛藤である。『人間存在の意味を問う』ことの手法として面白かった。特に、主人公が善性を発揮すればする程、読み手に悪性が芽生える(捕まらないように上手く嘘をつ...
悪役が主人公の、異常が正常の物語を求めて読み始めた。しかし、この物語は逆か裏かあるいは待遇にある。善人による異常なまでに正常な葛藤である。『人間存在の意味を問う』ことの手法として面白かった。特に、主人公が善性を発揮すればする程、読み手に悪性が芽生える(捕まらないように上手く嘘をつけよ、とか)ことに気付く瞬間があった。 但し、『魂は細部に宿る』を地で行きすぎていて、登場人物の感情の起伏の激しさと描きたいものを遠回しに書くことで輪郭を形成していくような印象を受けた。それらにどっぷりハマれる人が羨ましい。
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