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トム・ゴードンに恋した少女 新潮文庫
691円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2007/05/28 |
JAN | 9784102193587 |
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トム・ゴードンに恋した少女
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トム・ゴードンに恋した少女
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商品レビュー
4
35件のお客様レビュー
9歳の女の子が森でサバイバルする話で、 もうスティーブン・キングの意地悪な、 9歳の女の子にこんなことさせんなよっていう試練がいっぱいでありながら、生き抜く少女の姿に感動です。 トム・ゴードンという野球選手のこと知らないが、 少女にとって、絶対的な存在なんだなと、 人は心に絶対的...
9歳の女の子が森でサバイバルする話で、 もうスティーブン・キングの意地悪な、 9歳の女の子にこんなことさせんなよっていう試練がいっぱいでありながら、生き抜く少女の姿に感動です。 トム・ゴードンという野球選手のこと知らないが、 少女にとって、絶対的な存在なんだなと、 人は心に絶対的な何かがあった方が逞しくなれると感じた。 最後のしゃれた終わり方にやられてしましました。 書かれた時代がもうちょっと後だったならば、 「ショウヘイ・オオタニに恋した少女」になった可能性もあったんだろうなw
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- ネタバレ
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再読。 9歳の少女が森の中に紛れ込んで、必死にそこから抜け出そうとする、いわばサバイバル・ゲーム。 ガールスカウトとかの経験があるわけでもないので、生き抜くために変なものを食べたり生水を飲んだりしてお腹を壊したり吐いたりと散々な目に遭うんだけど、なんとか生きのびる。 その活力は、家族への愛だったり、彼女のヒーロー、トム・ゴードンだったり。 その過程で読ませる物語だ。
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登場人物はほぼ一人、舞台は延々森の中。それでも読ませてしまう語り口と展開の『トム・ゴードンに恋した少女』。 『ミザリー』『シャイニング』など、閉鎖的な舞台環境かつ、限られた登場人物でも傑作を生みだし続けてきた、スティーヴン・キングならではの作品といえるかも。 シングルマザーの母...
登場人物はほぼ一人、舞台は延々森の中。それでも読ませてしまう語り口と展開の『トム・ゴードンに恋した少女』。 『ミザリー』『シャイニング』など、閉鎖的な舞台環境かつ、限られた登場人物でも傑作を生みだし続けてきた、スティーヴン・キングならではの作品といえるかも。 シングルマザーの母親と、14歳の兄とキャンプにやってきた9歳の少女、トリシア。しかし延々と口喧嘩を続ける二人に嫌気が差し、用を足すためわずかの間、二人に無言で遊歩道の道を外れたがため、トリシアは二人と完全にはぐれてしまう。 一人森の中をさまよい続けるトリシアだが、飢えや渇き、蜂や蚊などの害虫、険しい道のり、そして正体不明の何かがトリシアを徐々に追い詰めていく。 卓越しているのは、トリシアや自然環境の描写の巧さと語り口。物語の展開自体はシンプルで、トリシアが歩いていくと、何らかのトラブルがあったり、寂しさに襲われたりといった、ものなのに、それでも退屈することなく読ませてしまう。 普通の小説なら、どこかで間が保たなくなりそうなものなのに、この『トム・ゴードンに恋した少女』に関しては、それを全く感じなかった。理由は読んでいる自分でもよく分からないのだけど、そこはやっぱり「帝王」キングの作品だけあると感じます。 トム・ゴードンというのは、実在する野球選手。レッドソックスで、抑えの切り札であるゴードンの大ファンである彼女は、リュックに入っていたウォークマンからかすかに聞こえてくる、野球中継と、ゴードンの活躍を心の支えに前へ進んでいく。ここのいじらしさというか、一生懸命さは自然と応援したくなる。 リュックに入っていた食料も尽き、野草や木の実、川の水も飲んで何とか糊口をしのぐトリシア。それが胃にあたり、激痛と下痢にもだえ苦しんだり。また想像上のトム・ゴードンと会話して、過酷な状況になった場合の対処法を伝授してもらったり。 そうした細かい場面をつないでつないで少しずつ物語は、キングらしく人知を超えたものの恐怖との対決が描かれていく。 場面一つ一つが細かいので、読み終えてみるとあらすじは大まかなものしか浮かんでこない。でも一方で、トリシアが示した過酷な環境下での人間の強さと、そして何より勇気が素晴らしかった。キング作品は子供の勇気や成長が一つのキーワードになる作品が多いと思うのだけど、この小説のトリシアの勇気と成長も、読んでいてとても楽しく良かったです。
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