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北一輝 ちくま学芸文庫
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北一輝 ちくま学芸文庫

渡辺京二【著】

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北一輝 ちくま学芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/筑摩書房
発売年月日 2007/02/10
JAN 9784480090461

商品レビュー

3.3

8件のお客様レビュー

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2018/11/08

『逝きし世の面影』で有名な渡辺京二氏の著作にして代表的な北一輝論。もともと共産主義に傾倒してた作者だけあって文章がそっち系。北一輝とは相性がいいんだろうと思う。

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2015/08/31

北一輝という謎でしかなかった人物がはっきりと見えてきた。著者は北を批判する立場でなくむしろ擁護する姿勢であることがよく分った。右翼国家主義者ではなく、正真正銘の社会主義者でマルクスにも似たところがあり、天皇は国民に仕えるべき!と、立憲君主主義、天皇機関説に近い考え、最終的には天皇...

北一輝という謎でしかなかった人物がはっきりと見えてきた。著者は北を批判する立場でなくむしろ擁護する姿勢であることがよく分った。右翼国家主義者ではなく、正真正銘の社会主義者でマルクスにも似たところがあり、天皇は国民に仕えるべき!と、立憲君主主義、天皇機関説に近い考え、最終的には天皇制廃止という考えまで持っていたとは皮肉なことだ。しかし、明治維新が社会主義革命であったとの思想はユニーク過ぎだろう。若き日の松永テルという女性との悲恋と別れ、23歳での代表作「国体論及び純正社会主義」の出版、清国への入国と退去、法華経信仰、皇太子時代の昭和天皇へのすり寄り姿勢あたりから、謀略の人物になっていくようだ。若き日の理想からリアリストとしての歩みへ、一つの残念な人生を見るようだ。

Posted by ブクログ

2013/08/25

優れた思想史家である渡辺京二による、卓抜した北一輝論。 北一輝という、極めて複雑な位相を有する人間を論じて余すところのない一冊です。著者は、北を明治維新に次ぐ第二維新革命に対して最良の解を提出した思想家としてとらえましたが、本書もまた、理論家・北一輝の姿について優れた解を与えて...

優れた思想史家である渡辺京二による、卓抜した北一輝論。 北一輝という、極めて複雑な位相を有する人間を論じて余すところのない一冊です。著者は、北を明治維新に次ぐ第二維新革命に対して最良の解を提出した思想家としてとらえましたが、本書もまた、理論家・北一輝の姿について優れた解を与えているといえましょう。 北の主著『国体論及び純正社会主義』を読み解きながらその顕教的/密教的思想を明らかにしていく手並みはまことにスリリングです。特に第六章「第二革命の論理」では、北の思想を綿密に解読しており必読かと。天皇の存在を保留しながら社会主義的コミューンを導き出そうとする理論の操作はそれだけで魅力的です。 先にも述べたように、北一輝はおそろしく複雑怪奇な人物です。怪人といってもいい。「魔王」と称されたのも故ないことではありません。本書の結論に賛同するか否かも読み手によってわかれましょう。そのうえで、北の理論を読み解こうとするならば、必読の一冊かと思われます。 なお著者自身も述べていますが、北一輝の霊的側面についてはほとんどカバーしておりません。そちらについては『魔王と呼ばれた男・北一輝』の一読をお勧めいたします。

Posted by ブクログ

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