北一輝 の商品レビュー
「北一輝」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51294515.html
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『逝きし世の面影』で有名な渡辺京二氏の著作にして代表的な北一輝論。もともと共産主義に傾倒してた作者だけあって文章がそっち系。北一輝とは相性がいいんだろうと思う。
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北一輝という謎でしかなかった人物がはっきりと見えてきた。著者は北を批判する立場でなくむしろ擁護する姿勢であることがよく分った。右翼国家主義者ではなく、正真正銘の社会主義者でマルクスにも似たところがあり、天皇は国民に仕えるべき!と、立憲君主主義、天皇機関説に近い考え、最終的には天皇...
北一輝という謎でしかなかった人物がはっきりと見えてきた。著者は北を批判する立場でなくむしろ擁護する姿勢であることがよく分った。右翼国家主義者ではなく、正真正銘の社会主義者でマルクスにも似たところがあり、天皇は国民に仕えるべき!と、立憲君主主義、天皇機関説に近い考え、最終的には天皇制廃止という考えまで持っていたとは皮肉なことだ。しかし、明治維新が社会主義革命であったとの思想はユニーク過ぎだろう。若き日の松永テルという女性との悲恋と別れ、23歳での代表作「国体論及び純正社会主義」の出版、清国への入国と退去、法華経信仰、皇太子時代の昭和天皇へのすり寄り姿勢あたりから、謀略の人物になっていくようだ。若き日の理想からリアリストとしての歩みへ、一つの残念な人生を見るようだ。
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優れた思想史家である渡辺京二による、卓抜した北一輝論。 北一輝という、極めて複雑な位相を有する人間を論じて余すところのない一冊です。著者は、北を明治維新に次ぐ第二維新革命に対して最良の解を提出した思想家としてとらえましたが、本書もまた、理論家・北一輝の姿について優れた解を与えて...
優れた思想史家である渡辺京二による、卓抜した北一輝論。 北一輝という、極めて複雑な位相を有する人間を論じて余すところのない一冊です。著者は、北を明治維新に次ぐ第二維新革命に対して最良の解を提出した思想家としてとらえましたが、本書もまた、理論家・北一輝の姿について優れた解を与えているといえましょう。 北の主著『国体論及び純正社会主義』を読み解きながらその顕教的/密教的思想を明らかにしていく手並みはまことにスリリングです。特に第六章「第二革命の論理」では、北の思想を綿密に解読しており必読かと。天皇の存在を保留しながら社会主義的コミューンを導き出そうとする理論の操作はそれだけで魅力的です。 先にも述べたように、北一輝はおそろしく複雑怪奇な人物です。怪人といってもいい。「魔王」と称されたのも故ないことではありません。本書の結論に賛同するか否かも読み手によってわかれましょう。そのうえで、北の理論を読み解こうとするならば、必読の一冊かと思われます。 なお著者自身も述べていますが、北一輝の霊的側面についてはほとんどカバーしておりません。そちらについては『魔王と呼ばれた男・北一輝』の一読をお勧めいたします。
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人間の社会(群れあるいは家族)の発生。生産と生存のための共同体。共同体の拡大あるいは共同体相互のつながり。国家の前に存在するもの。極東の島国に連綿と存在してきたもの。 北一輝を論じることでそこへ誘ってくれた本です。 最近出たこの著者のちくま学芸文庫での選集(維新の夢、民衆と...
人間の社会(群れあるいは家族)の発生。生産と生存のための共同体。共同体の拡大あるいは共同体相互のつながり。国家の前に存在するもの。極東の島国に連綿と存在してきたもの。 北一輝を論じることでそこへ誘ってくれた本です。 最近出たこの著者のちくま学芸文庫での選集(維新の夢、民衆という幻像)を読んで、国家社会の前に存在していたものが果たして今死滅しつつあるのか、情報ネットワークの発達と経済活動のグローバル化で別のものに変容しつつあるのか、どうなんだろうとおもいつつ・・(LifeのPodcastを聞いています。)
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著者、渡辺京二さんの著作をはじめてきちんと読んだ。率直に言えばたいへん面白い。在野の研究者(?)としては非常に高く評価されるだろう。しかし、本質は、文学者で革命家?という志向が目立ちすぎて、全面的には乗れないなあ、という印象なのだ。冷静に評価はしているのだが、ロマンチックに描きす...
著者、渡辺京二さんの著作をはじめてきちんと読んだ。率直に言えばたいへん面白い。在野の研究者(?)としては非常に高く評価されるだろう。しかし、本質は、文学者で革命家?という志向が目立ちすぎて、全面的には乗れないなあ、という印象なのだ。冷静に評価はしているのだが、ロマンチックに描きすぎる、断定する資料がない部分について思い込みが強すぎる、という危険性を感じる。とはいえ、そのような批判を上回る圧倒的な魅力、筆力がある著者なので、他の著作も読んでみようと思う。
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著者も指摘するように、北の基本思想は昭和期の右翼のような超国家主義ではなく、むしろマルクスに近い社会主義である。それが国体に反するがゆえに、彼は天皇を前面に出したが、実質的には天皇機関説に近い立場をとっている。
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国家社会主義者であり、二・二六事件の思想的支柱とも云われる北一輝の伝記。 北と言えば「国体論および純正社会主義」(発売日同日に発禁)を20代前半で著し、その後、中国の反植民地運動に関わった事で知られる。晩年は財閥から金を無心していた。 彼の思想は単なる右翼・左翼に分けら...
国家社会主義者であり、二・二六事件の思想的支柱とも云われる北一輝の伝記。 北と言えば「国体論および純正社会主義」(発売日同日に発禁)を20代前半で著し、その後、中国の反植民地運動に関わった事で知られる。晩年は財閥から金を無心していた。 彼の思想は単なる右翼・左翼に分けられぬと云われているが、基本は革命・天皇制廃止を旨とする共和主義的かつ国家社会主義者である。とすると、目指すところは共和制ファシズムであり、趣は異にするがナチズム、スターリニズムに極めて近いものと言えよう。 二・二六事件への関与は若手将校たちの思い込みもあり、定かではない。しかしながら危険人物に変わりは無く、主犯格として刑死。
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北一輝は、今から127年前の1883年4月3日に新潟県佐渡島に生まれた思想家・社会運動家。もちろん、その思想心情を知ろうとするなら直接に彼の書いた著作である『国体論及び純正社会主義」』や『日本改造法案大綱』や『支那革命外史』を読むのが一番なのですが、読んでみるとその実、原典に当た...
北一輝は、今から127年前の1883年4月3日に新潟県佐渡島に生まれた思想家・社会運動家。もちろん、その思想心情を知ろうとするなら直接に彼の書いた著作である『国体論及び純正社会主義」』や『日本改造法案大綱』や『支那革命外史』を読むのが一番なのですが、読んでみるとその実、原典に当たるということがこれほど空しい思いに駆られることは金輪際ないと思い知る好例じゃなくて最悪の例なのであって、これがまた社会主義に天皇制をくっつけた独自といえばそうですが、とにかく変ちくりんなごちゃまぜ状態の思想で、これに呼応して1936年に二、二六事件を起こした青年将校たちは誤解したのも甚だしいことだと思います。
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