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自由論 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社/光文社 |
| 発売年月日 | 2006/12/15 |
| JAN | 9784334751197 |
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自由論
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商品レビュー
4.2
13件のお客様レビュー
頼まれごとがあり海外にいたのだが、往路の飛行機で読んだ本。身体的には自由ではない空の上で「自由論」を考える。その後、ランディングしてから妙な解放感に浸るのだが、それはおいておいて、ミルの「自由論」の話だ。 この「自由論」は、現代の我々が読むと、薄味の主張に思える。というのは、既...
頼まれごとがあり海外にいたのだが、往路の飛行機で読んだ本。身体的には自由ではない空の上で「自由論」を考える。その後、ランディングしてから妙な解放感に浸るのだが、それはおいておいて、ミルの「自由論」の話だ。 この「自由論」は、現代の我々が読むと、薄味の主張に思える。というのは、既にこの考え方が浸透しているからだ。〝他者に危害を与えない限り自由だ!”という、完全にはそうとも言えないのだが、原理的にはそうあるべきだと主張したのが、このスチュアートミルで、この思考は有名だと思う。他者危害原則だ。 で、この本は、その内容の原典である。 とはいっても、他者に危害を与えないのならば・・じゃあ売春はOKなのかとか、孤独な人間で海の藻屑と消えるような自殺はOKなのか、とか具体的な疑問が次々と浮かぶ。しかし、こうした「他者への危害」を定義するのは難しく、間接的には無秩序な状態が他者に悪影響を齎すことは起こり得るため、現代の法律では、こうした項目からも想像力を働かせられる範囲で、自己への危害をもある程度規制する。つまり、売春自体はNGではないが、組織的なものはNGなど。 さらに、ミルは、民主主義において多数派が少数派に対して必ずしも「正しい価値観」としてはならない事を指摘している。数は手続きであって、正義というわけではない。同様に、愚行権についても明確に言語化をした。 今となっては、当たり前と思える価値観、この原則を19世紀の道徳的保守社会において明確に打ち立てたこと自体に、思想家としてのミルの功績がある。 私の解放感の正体にも、自らを囲っていた文化的な前提から一時的に遊離した、その脱構築的な状態にあるのかもしれない。なお、異国での愚行権は、国の恥なので、脱構築はしない。
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最初に、岩波文庫の「自由論」を読もうと手に取ったのですが、言葉の言い回しが難解で非常に分かりづらい印象を受けたので、こちらの光文社の新訳文庫を選んで読み始めました。こちらの方が読みやすい現代語で翻訳されておりストレスはないと思います。本書は19世紀の本ですが、示唆に富んだ数々の発...
最初に、岩波文庫の「自由論」を読もうと手に取ったのですが、言葉の言い回しが難解で非常に分かりづらい印象を受けたので、こちらの光文社の新訳文庫を選んで読み始めました。こちらの方が読みやすい現代語で翻訳されておりストレスはないと思います。本書は19世紀の本ですが、示唆に富んだ数々の発言の内容は、多くの教訓を与えてくれます。例えば、「自分の意見に反駁・反証する自由を完全に認めてあげることこそ、自分の意見が自分の行動の指針として正しいと言えるための絶対的な条件なのである」この言葉には、含蓄があると思います。「他人の意見と対照して、自分の意見の間違いを正し、足りない部分を補う」これは、ぜひ習慣化したいところです。
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