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世界の宗教が面白いほどわかる本 中経の文庫
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世界の宗教が面白いほどわかる本 中経の文庫

加藤智見【著】

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世界の宗教が面白いほどわかる本 中経の文庫

607

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中経出版/中経出版
発売年月日 2006/12/04
JAN 9784806125914

世界の宗教が面白いほどわかる本

¥607

商品レビュー

3.3

9件のお客様レビュー

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2017/05/15

著者は真宗の僧侶で、宗教学を大学で教えている人。序文の内容に共感し、古本屋で衝動買い。”信仰とは何か?”についてのくだりは、共感できない部分も多少あるものの仏僧として自身の内面と向き合った真摯な内容で学ぶところも多かった。肝は第四章だと思う。説教臭いが、現代の日本人が持つ宗教への...

著者は真宗の僧侶で、宗教学を大学で教えている人。序文の内容に共感し、古本屋で衝動買い。”信仰とは何か?”についてのくだりは、共感できない部分も多少あるものの仏僧として自身の内面と向き合った真摯な内容で学ぶところも多かった。肝は第四章だと思う。説教臭いが、現代の日本人が持つ宗教への馬鹿らしい偏見に対する反論になっている。ただ第二章では特に顕著だが、執筆当時に流行した安っぽい「多神教優位論」がちらほら見られるのはとても残念である。

Posted by ブクログ

2012/10/02

『宗教』というと胡散臭い感じがする人が多いと思いますが、この本は世界に数多ある宗教を分類し、分析し、今後の宗教のあり方を検討する内容になっています。 私自身は、高校が浄土宗の学校で、実家が浄土真宗大谷派ですから、仏教および浄土宗・浄土真宗に関する知識は若干ありましたが、非常に...

『宗教』というと胡散臭い感じがする人が多いと思いますが、この本は世界に数多ある宗教を分類し、分析し、今後の宗教のあり方を検討する内容になっています。 私自身は、高校が浄土宗の学校で、実家が浄土真宗大谷派ですから、仏教および浄土宗・浄土真宗に関する知識は若干ありましたが、非常に分かりやすく、冷静に書かれている本だと思いました。読み易い分、軽い感じは否めませんが。。。 第1章では、一神教と多神教の本質的な違い。その違いによって引き起こされる政治闘争と戦争。そのメカニズムを解説し、分析した上で、主要な宗教の概要を説明しています。 第2章では、日本の宗教についてを考察します。これには日本における宗教史が含まれます。神道、仏教、キリスト教を扱い、神仏習合論や、キリスト教が日本でマイナー宗教である理由について述べられています。 第3章では、「信仰」についての考察が展開されます。ここでは、一般に言われる「信仰心」と、本来的な信仰のギャップが示され、正しい信仰は人の心の拠り所と「なり得る」ことを示します。絶対に拠り所になるとは言わないところが、理性的な態度であり、好感を持てるところです。 第4章では、宗教が現代社会で果たす役割と、その成果が出せるのかについて考察しています。宗教というツールをつかって、本当の幸せとは何かを考えているといった方がいいかもしれません。いわゆる新興宗教にも触れてはいますが、多くは語られません。この点は踏み込みが足りないなと、不満が残りました。 本書は、宗教を学問的見地から解説しています。多くの方が宗教=怪しいとかセレモニーとしての感覚しかないと思いますが、そうではないんだということを分かり易く説明している本です。 高校で倫理を選択されていると気づかれるかもしれませんが、宗教とは「死」ではなく「生」を扱うものです。いかに生きるか?生き方をつきつめて考える哲学の一種だと、私自身は捉えています。 ビジネス書や、人生論、哲学の好きな方は、一度読まれると頷くところがあると思います。ただし、かなりこの分野を読み込まれている人だと、ノリが軽いので、物足りなさがあるかもしれません。 ちなみに、私にとっての本書での収穫は、内村鑑三が非常に機知に富んだ言葉を残していることを知ったことでした。内村鑑三の一次資料もいつか読みたいと思います。

Posted by ブクログ

2012/07/31

★読む目的 ! 宗教とはなんぞや! ★INPUT    ・宗教の意味は、一人一人の心の中で常に神や仏と生きようとするところにある。日常生活の中につきまとう多くのしがらみをいったん捨て去り、大自然や仏、神の声を聴こうとするものでもある。日頃忘れていた自己に気づき、自分を取り戻し、...

★読む目的 ! 宗教とはなんぞや! ★INPUT    ・宗教の意味は、一人一人の心の中で常に神や仏と生きようとするところにある。日常生活の中につきまとう多くのしがらみをいったん捨て去り、大自然や仏、神の声を聴こうとするものでもある。日頃忘れていた自己に気づき、自分を取り戻し、生きる勇気を与えられるもの。      ・日本人の心には多神教的な仏教や神道があり、神も仏もあって正しいものは1つとは限らない、と考える。一方、欧米人の心の中には一神教のキリスト教があり、正しいものは1つであると考える。      ・ゲーテが考えた信仰心の源は、人間ではなく神の側にある。一般に『信じる』とか『信仰』は人間がすることであり、その行為の主体は人間の側にあるように思われがちだが、信仰は神から授けられるものである。信仰は神や仏と向き合ったときに生まれる。      ・神道には、さまざまなものに畏敬の対象、神秘な力を見出し、これを神と呼び、その加護、庇護を願い、いつもこの神々を祀り、安心感を得ようとする特徴あり。ユダヤ教において罪とは、神の意志にさからうこと。よって戒律がもっとも重要。      ・ヒンドゥー教は特定の開祖をもたない。高度に展開された哲学性と原始的な信仰や呪術を併せもっている。個人の意思で入信するという発想は希薄。ヒンドゥー教徒生まれがなる資格あり(民族宗教)。    ★ウガンダの感想    宗教本は読めば読むほど、無宗教でよかったなぁ~と感じます。と言うのも、それぞれの宗教に良い点や学ぶ点があるからです。もしどこかの宗教に属してたら、他の宗教は学べなさそうやし…。宗教という枠にすると、争いも起きるので『~教』じゃなく『~思考』じゃだめなんやろうか!? ★一言で言うなら   『自分はやっぱ無宗教!』 ★OUTPUT    ・強い生き方を神や仏から学ぶ  そこから新たな自分を発見し、人生を積極的に生き、死に対してしっかりとした信念をもち、現世を生き抜く      ・正しく生きる  本物の宗教は人間の良心の根底から生まれる。正しく強く生きよう、そのためにどうすれば正しく生きられるかを、仏や神に問いかけるところから生まれるもの。      ・孤独に立ち向かう  今の自分と理想の自分との間に分裂があることに気づく。そして、その落差に驚き、挫折感を味わい、深い孤独感をしっかり味わう。ギャップが大きいほど、孤独感は深くなるが、その苦しみが成長させる契機にもなる。孤独に耐えられないと、人は他人を頼るので、頼りすぎないよう注意する。      ・何でもかんでも貪欲に執着しない  何事も貪欲に物事へ執着しすぎると、迷いと苦悩に支配され生活に疲れ果ててしまう。執着心を離れるとき、世界は安らかで穏やかになることを忘れないこと。      ・古来の考え方を大事にする  元来日本人は、万物は一体であると感じてきた。動物、植物にも仏性があると考え、木や水にも神性を感じていた。それぞれのもの、それぞれの立場に繊細な気配りをする精神的伝統があり、神と人間だけを特別視しないこと。

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