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生物と無生物のあいだ 講談社現代新書
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商品詳細
| 内容紹介 | 「生命とは何か?」という生命科学最大の問いに、いま分子生物学はどう答えるのか。歴史の闇に沈んだ天才科学者たちの思考を紹介しながら、現在形の生命観を探る。ページをめくる手がとまらない極上の科学ミステリー。分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色がガラリと変わる。生命とは、実は流れゆく分子の淀みにすぎないのか!? |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
| 発売年月日 | 2007/05/19 |
| JAN | 9784061498914 |
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生物と無生物のあいだ
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生物と無生物のあいだ
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商品レビュー
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964件のお客様レビュー
面白く読める学説史
分子生物学の観点からみた「生物」の世界とは、どんなものなのか……。いつもとは違う視点から見た世界の不思議。面白く読める学説史というのは、なかなかないと思う。知的好奇心が刺激され、ゾクゾクする。
yui
(2025/1/3読了) 生物の定義として、「自己複製ではなく動的平衡である」という結論を提示するが、なぜ生物に動的平衡が起こっているのかについては書いてくれていない。ちょっとお預けを喰らったような感じ。 文章がやたらにうまく(時に胸焼けを起こしそうになるほど)、遺伝子や細胞...
(2025/1/3読了) 生物の定義として、「自己複製ではなく動的平衡である」という結論を提示するが、なぜ生物に動的平衡が起こっているのかについては書いてくれていない。ちょっとお預けを喰らったような感じ。 文章がやたらにうまく(時に胸焼けを起こしそうになるほど)、遺伝子や細胞生物学の進歩の歴史を彩った研究者たちの描写はぐいぐいと読まさる。 なお、野口英世の「業績」が後世かなりの部分で否定されていることはこの本で知った。
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私にしては結構長めに積んでいたこちらの本、福岡伸一さん著「生物と無生物のあいだ」。 福岡さんのお名前はよく聞いていたが、著作を読んだのは初めてだった。 昨年来、「生命とは何か?」という問いにゆるく捕まっており、その延長で手に取った次第。 生物学の小難しい内容についていけるか心...
私にしては結構長めに積んでいたこちらの本、福岡伸一さん著「生物と無生物のあいだ」。 福岡さんのお名前はよく聞いていたが、著作を読んだのは初めてだった。 昨年来、「生命とは何か?」という問いにゆるく捕まっており、その延長で手に取った次第。 生物学の小難しい内容についていけるか心配しながら読み始めると、エモーショナルで物語性のある文章が、すぐに引き込んでくれる。ご自身の経歴と、歴史上の偉人に数えられる研究者…、野口英世からはじまり、ご自身がその孫弟子にあたると綴るジョージ・パラディ(細胞内部で作られたタンパク質がどのような経路で細胞の外に出るかを可視化するという研究をしたらしい) など、興味深く歴史的意義のあるエピソードをたくさん織り交ぜながら、生物と無生物の境界を紐解いていく。 「動的平衡」という言葉も聞いたことはあったが、この本でその概念がよくわかる。 先述した、パラディの研究もめちゃくちゃエキサイティングで面白かったし、福岡さんご自身の研究をトレースするように書き進められる文章は、読んでいてワクワクした。 第9章の「動的平衡とは何か」で、 秩序は守られるために絶え間なくこわされなければならない。(166頁) のところは、思わず京極夏彦の「鉄鼠の檻」を思い出した。 あの作品の中でも語られていて意味ありげだなと思っていたこういった概念は、生命の分野でもフラクタルな形で現れるのか。いや、むしろ生命の分野が動的平衡だからこそ、生命をもつ我々が営む社会生活が、動的平衡の構造に取り込まれるのが必然なのかもしれない。 DNAの正体がタンパク質ではなく単純な構造の核酸であることを解明しようとしたエイブリーや、二重螺旋発見についてのクリックの疑惑など、最近小倉ヒラクさんのPodcastで聴いた内容とかぶるところもあり、タイミング的にはめちゃくちゃ面白く読めた。 最後の、生命が正常に機能するということについて、欠落に対するさまざまな応答と適応の連鎖、リアクションの帰趨によって作り出された別の平衡であるという帰結にも、唸ってしまった。生命には二度とやり直すことのできない一回性があり、折りたたまれて開くことのできない時間がそれぞれに流れている。…なんて痺れる結論だろう。 いやぁ、やっぱり生命、生物って面白い。 エピローグ、当たり前のようにプロローグと呼応するようなセンス・オブ・ワンダーの懐古に戻ってくるところもとてもエモーショナルで好きだった。 …良い時間を過ごせました。
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