商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/05/01 |
JAN | 9784102225226 |
- 書籍
- 文庫
99999
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商品レビュー
3.4
7件のお客様レビュー
文学めいた文学。 ショートショートみたいな切れ味勝負の作品もあるにはあるけど、作風としては曇りガラス越しに世界を眺めるような曖昧さをどっしりとした文章に乗せている。 海外では純文学という用語は存在しないようですが、その系譜をもつ作品と思います。 このような感性の持ち主が映画に...
文学めいた文学。 ショートショートみたいな切れ味勝負の作品もあるにはあるけど、作風としては曇りガラス越しに世界を眺めるような曖昧さをどっしりとした文章に乗せている。 海外では純文学という用語は存在しないようですが、その系譜をもつ作品と思います。 このような感性の持ち主が映画に流れて成功するのはあまり想像がつかない。 他の著作に目を通したことはないけれど、才能の一端でしかないということだろうか。 幸運の排泄物が心に残る。
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何かで「この本オススメ」みたいに書かれていたっぽく、手元の“読みたい本リスト”に載っていたので購読。 短編集。 基本的に短編集はその物語ごとの感想を書いているのだが、この本については出来なかった。 なぜなら、正直言って心に残らなかったからである。 薄っすらと記憶には残っているの...
何かで「この本オススメ」みたいに書かれていたっぽく、手元の“読みたい本リスト”に載っていたので購読。 短編集。 基本的に短編集はその物語ごとの感想を書いているのだが、この本については出来なかった。 なぜなら、正直言って心に残らなかったからである。 薄っすらと記憶には残っているのだが、オチや余韻に感心する事もなかったのだ。 例えば表題作である「99999」。音楽業界に身を置く主人公があるインディーズバンドの女性ボーカリスト・モリーに目を付け、 モリーだけをメジャーデビューさせる為に連れ出す。んでヤッちゃう。 バンドのリーダーでありモリーのボーイフレンドであった“サッド・ジョー”は怒り、 主人公とモリーが生活するマンションに来て、狂ったようにドラムを叩く。 サッド・ジョーは人としては「イイ奴」で、愛車の距離計が99999から00000になる瞬間を 仲間達とパーティをして祝うような、純粋な奴である。 で、最後にジョーは心身ともに傷つきながらも帰っていき、その後姿を見送る主人公。野望に燃えるモリー。 …終わりである。しかし、これをあちら(アメリカ?)の人々は大絶賛なのだ。 どうやら、自分には向いていない類の小説らしい。 この他の話も、何か特別な終わり方をするのではなく、何となく終わる。 それを良いと感じるか、何も感じ取れないかの違いなのだろう。 この手の話が好みの人が読めば、物語の持つ深みや厚みなんかを感じれるのではないだろうか。 申し訳ないが、個人的に好みじゃなかった。面白くない訳じゃないが。2点。
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リストを書いてみると、やはり暗いし、重いですねぇ。読んでる時はさほど感じないのですけど。 わりに異常な状況を扱っているので、最初は寓意小説かなとも思ったのですが、そうでもないようです。特に難解なことも無く、全体に沈鬱ですが、どこか諦念を含んだ淡々とした文章で綴られています。その...
リストを書いてみると、やはり暗いし、重いですねぇ。読んでる時はさほど感じないのですけど。 わりに異常な状況を扱っているので、最初は寓意小説かなとも思ったのですが、そうでもないようです。特に難解なことも無く、全体に沈鬱ですが、どこか諦念を含んだ淡々とした文章で綴られています。そのため、ドーンと来るような感動も無いのですが、どこか心の奥に沈み込んでいくような存在感があります。 その存在感がどこから来るのか判らないのですけど。。。。
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