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憲法とは何か 岩波新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
| 発売年月日 | 2006/04/20 |
| JAN | 9784004310020 |
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憲法とは何か
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憲法とは何か
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商品レビュー
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立憲主義は多様な価値観の公平な共存を図ることを目的として公私を区別するもの、という整理から、権力を制限する必然性や、多様性を否定して同一性を求めるファシズムや共産主義との相違、憲法の基本秩序としての国とその対立である戦争、憲法典改正の自己目的化への警鐘などが語られてわかりやすい。
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戦後憲法学の世代区分には諸説あるが、ざっくりと20年刻みで言えば、戦前から活躍した宮沢俊義、清宮四郎を第一世代とすれば、戦後世に出た芦部信喜、樋口陽一、佐藤幸治らが第二世代、戦後生まれでポスト冷戦期の90年代以降第一線に登場した長谷部恭男、松井茂記、やや遅れて石川健治あたり迄が第...
戦後憲法学の世代区分には諸説あるが、ざっくりと20年刻みで言えば、戦前から活躍した宮沢俊義、清宮四郎を第一世代とすれば、戦後世に出た芦部信喜、樋口陽一、佐藤幸治らが第二世代、戦後生まれでポスト冷戦期の90年代以降第一線に登場した長谷部恭男、松井茂記、やや遅れて石川健治あたり迄が第三世代、宍戸常寿や曽我部真弘など、現在の中堅どころがこれに続く。長谷部らの第三世代は彼らの生まれの年を冠してより狭く「55年組」と言われたりもするが、この世代はかつて「新人類」という言葉があったように、上の世代との間に明らかな断絶がある。 そのリーダー格たる長谷部の憲法学は一言で言えば「クール」という言葉が似つかわしい。最先端の哲学的知見を縦横に駆使する洗練されたスタイルは「カッコいい」し、戦後的価値観やイデオロギーから自由で、良くも悪くも「醒めて」いる。これが若い世代にとっては新鮮で魅力的なのだが、年長者にはチャラくて胡散臭いと映る。本書もそうした長谷部の特質がよく表れている。 本書より少し前(2000年)に上梓された『比較不能な価値の迷路』(2018年に増補復刊)という代表作の書名にも表れているが、長谷部は価値の一元的な基礎付けを断念しており、広義には価値相対主義者である。だが長谷部はイデオロギー批判の観点から法や国家を相対化するケルゼン流の価値相対主義とは明確に距離を置く。そして比較不能な価値の共存という理念をリベラルデモクラシーの中核に据えこれにコミットする。その意味で長谷部の立場は価値多元主義と言った方がいい。 そのために長谷部が取った戦略は、憲法の対象をあまり広げず、憲法や憲法学の名で「大きな物語」を語らないことだ。その上で憲法の解釈・運用を専門知に支えられた自律的な営みと看做す。だから、どちらかと言えば護憲的スタンスにありながら、長谷部の改憲論議への視線はどこまでも醒めている。テクストとしての憲法条文がどうであれ、それを料理するのは専門家であって、それさえ守られていれば少なくとも大きな間違いはないと言わんばかりだ。一面から言えば度し難いエリート主義とも、政治に対するあからさまな侮蔑とも言えなくはない。それを岩波新書でさらりと言ってのける大胆不敵さを傲慢とみるか痛快とみるか。
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まず、本書は資格試験等に使われる憲法の入門書としての性格を持ち合わせていないことに注意を要する。 どちらかと言えば周辺の哲学や理論から、憲法の輪郭を探っていく類いの書であると感じた。 また、本書はそのような周辺知識が前提知識はなくとも内容に入っていけるよう、砕けた文章も多く...
まず、本書は資格試験等に使われる憲法の入門書としての性格を持ち合わせていないことに注意を要する。 どちらかと言えば周辺の哲学や理論から、憲法の輪郭を探っていく類いの書であると感じた。 また、本書はそのような周辺知識が前提知識はなくとも内容に入っていけるよう、砕けた文章も多く見受けられる。気になった箇所があれば、各章ごとに「文献解題」が設置されており、出典と共に、著者の文献解説が掲載されているので、憲法を研究する方の使用にも耐え得る内容なのではなかろうかと思う。 内容も、興味深いものが多く、ちょっとした法雑学的な気持ちで読みすすめていけるのも嬉しい。 ページ数はやや少なめではあるが、内容は充実しており、引き込まれる文章が光る一冊である。
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