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秋の四重奏
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秋の四重奏

バーバラ・ピム(著者), 小野寺健(著者)

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秋の四重奏

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2006/05/25
JAN 9784622072164

秋の四重奏

¥3,080

商品レビュー

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2024/11/02

職場の同僚でしかない60代の男女4人の、何か起こりそうで起こらない淡々とした日常のお話。 どこがどう面白いと説明するのは難しいけど、とても面白かったです。 コメディになり過ぎず辛辣にもなり過ぎず、暗くもなり過ぎずというすごいバランス。 この年齢なら…と思うような事しか起こらず、そ...

職場の同僚でしかない60代の男女4人の、何か起こりそうで起こらない淡々とした日常のお話。 どこがどう面白いと説明するのは難しいけど、とても面白かったです。 コメディになり過ぎず辛辣にもなり過ぎず、暗くもなり過ぎずというすごいバランス。 この年齢なら…と思うような事しか起こらず、それも粛々と流れていったけど決して退屈はしないし読んでて気持ちが落ち込みもしない。すごいな。 同僚という距離感がずっと保たれてるのがいいな。 何かを起こそうとする気力も体力も無い年齢かもしれないけど、関わるのもお節介にならない程度で。 全員独身だから身仕舞いの不安はあるとしてもあんまり生活の不安は無さそう。ちゃんと倹しいし。 家族がいたっていなくたって、独りじゃなかったらきっと大丈夫。少なくとも人生にはまだまだ変化の可能性はあるとレティも気付いていたから。

Posted by ブクログ

2019/07/21

同じ職場で働く定年間近の4人の生活が、まさに四重奏のように描かれる。 高齢者(人間?)の偏屈さ、善行へのとらわれ、起こりっぽさなどよく理解してるから、ちょっぴり辛辣にかけるのかもしれない。

Posted by ブクログ

2017/12/23

ロンドン、全員ひとり暮らしの男女が四人。共に、同じ会社に勤め、定年間近の年齢である。まず女性二人が退職する。そのうち、マーシャがやがて亡くなり、レティは老後の生活になんとか順応しようと努める。男たち、エドウィンとノーマンはまだ勤めているが、まもなく会社を去ることになるだろう。こ...

ロンドン、全員ひとり暮らしの男女が四人。共に、同じ会社に勤め、定年間近の年齢である。まず女性二人が退職する。そのうち、マーシャがやがて亡くなり、レティは老後の生活になんとか順応しようと努める。男たち、エドウィンとノーマンはまだ勤めているが、まもなく会社を去ることになるだろう。こうした四人の平凡な日常風景―職場のやりとりや昼食、互いのささやかな思いやりやすれ違い、ヴァカンスやクリスマスの計画、遺産相続などが淡々と描かれるだけで、何であれ、劇的な事件には発展しない。マーシャの死さえも日常生活の中の一齣にすぎない。これら凡庸な四人のありふれた「老い」が、この味わい深い上質のユーモアに満ちた「コメディ」の核心をなしている。われわれはここで、静かに奏でられた、ふつうの現代人の、孤独な「生と死」の意味あるいは無意味に向き合うことになる。温厚かつ辛辣な作風によって、「現代のオースティン」という声価を得た英国作家の代表作。 『偏愛読書トライアングル』(瀧井朝世)で紹介されていたので、手に取ってみた。 海外小説は、登場人物の名前を覚えるのが苦手で普段は読まないのだが、この作品は登場人物が少ないので、その点読みやすかった。 大きな事件は起こらないけれど、“老人”と呼ばれる年齢になった彼らの関心ごとが、恋愛や人間関係だということに、新しい世界を見た気がした。 年を取っても人間の根本は変わらない。

Posted by ブクログ

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