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プリンシプルのない日本 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/05/29 |
JAN | 9784101288710 |
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プリンシプルのない日本
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プリンシプルのない日本
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白洲氏の考え方
その、迷いのない生き方には筋が通っている。発される言葉は歯切れ良く、気持ちいい。紳士的かつスケールが大きい、「育ちの良い野蛮人」と呼ばれた白州氏の考え方、彼の主張がハッキリと伝わってくる一冊です。
みよ
43冊目『プリンシプルのない日本』(白州次郎 著、2006年6月、新潮社) GHQから「従順ならざる唯一の日本人」と呼ばれたと伝えられている男、元終戦連絡中央事務局次長の白州次郎が.、1951年から1969年までの間に発表したエッセイをまとめたもの。 「プリンシプル」=原則に基づ...
43冊目『プリンシプルのない日本』(白州次郎 著、2006年6月、新潮社) GHQから「従順ならざる唯一の日本人」と呼ばれたと伝えられている男、元終戦連絡中央事務局次長の白州次郎が.、1951年から1969年までの間に発表したエッセイをまとめたもの。 「プリンシプル」=原則に基づく行動を是とした白州が、暗愚な為政者や乞食根性に染まった日本人の精神性をバッサバッサと叩き切る。 歯に衣着せぬ彼の言葉は、民主主義が機能不全に陥っている現代にこそより強く響く。 〈人を殺して、いいことなんかないよ、ほんとに〉
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白洲次郎の随筆集。本書を読むと分かるように、白洲次郎のイメージは、物申す人とか、怒っている人とか、はたまた舌鋒鋭い批判者というように見えてしまうのだけれど、今日出海の「育ちの良い野蛮人」という表現を念頭に置くとなるほどと思える。 「育ちの良い」部分は、異なる意見を受け入れる...
白洲次郎の随筆集。本書を読むと分かるように、白洲次郎のイメージは、物申す人とか、怒っている人とか、はたまた舌鋒鋭い批判者というように見えてしまうのだけれど、今日出海の「育ちの良い野蛮人」という表現を念頭に置くとなるほどと思える。 「育ちの良い」部分は、異なる意見を受け入れる柔軟さに現れている。新憲法を押し付けの憲法としながらも、「戦争放棄の条項などその圧巻である」と評し、「いいものはいいと率直に受け入れるべきではないだろうか」と書いている。この柔軟さは終戦間もない時代背景を考えれば信じがたいバランス感覚ではないだろうか。 実は白洲がすごいのは、その議論の鋭さよりも、この卓越したバランス感覚であって、その背後には間違いなく「この問題におけるプリンシプルは何か」という考えが、つねにあったに違いない。 白洲いわく、プリンシプルというのは、原則とか、「筋を通す」というようなものである。それは、当たり前のことを当たり前に捉えることであり、また当たり前であると主張することである。何かを妥協するにしても、プリンシプル無き妥協は一時しのぎのごまかしに過ぎないと言う。こうした考えがはっきり書かれている点で、本書の表題作である「プリンシプルのない日本」は他の批評とは違って、明らかに時代を超えたメッセージを放っている。 時代を先取りし過ぎた人間は、たいてい不幸の道を歩んでいる、と言っているけれど、白洲自身も少なからぬ人に嫌われながら、しかもそれらを全く寄せ付けずに生き抜いた人間だったのだろうなと思うと、ただただ脱帽するばかりである。
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