商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川学芸出版/角川書店 |
発売年月日 | 2006/09/01 |
JAN | 9784047033962 |
- 書籍
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「待つ」ということ
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「待つ」ということ
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商品レビュー
3.9
62件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者の鷲田清一氏は2013年から仙台市図書館があるせんだいメディアテークの館長をされている 哲学カフェを日本に持ち込んだ方で、高3の娘もメディアテーク主催のユース哲学カフェには何度も参加させてもらった https://hirobaweb.com/washidakiyokazu_1/ 私はこちらの記事を読んで初読み 「待つ」というそのことだけに真摯に向き合い、掘り下げ、探求した一冊 正直…難解だったけれど、震災の傷が癒えるまで、子育て、介護と自分事として落とし込める章は腑に落ちるというかなるほどと思えた 一度講演等お話も聞いてみたい
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待たなくても良くなった時代に敢えて「待つ」について哲学をする。「待」が含まれているのは「待機」だけだけど、他にもいろいろな状態がある。自分が「待っている」ときにそのときの「待つ」どんな意味でどれに分類されるのかが興味が湧いてくる。
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「待つ」という行為について、考察した本です。 本書は、重要な事柄において、待つ以外の選択肢がない場合の「待つ」を対象としています。本書を引用すると、以下の様な場合です。 *** 意のままにならないもの、偶然に翻弄されるもの、自分を超えたもの、自分の力ではどうにもならないもの...
「待つ」という行為について、考察した本です。 本書は、重要な事柄において、待つ以外の選択肢がない場合の「待つ」を対象としています。本書を引用すると、以下の様な場合です。 *** 意のままにならないもの、偶然に翻弄されるもの、自分を超えたもの、自分の力ではどうにもならないもの、それに対しては、ただ受け身でいるしかないもの、いたずらに動くことなく、ただそこにじっとしているしかないもの。そういうものにふれてしまい、それでも「期待」や「希い」や「祈り」を込め直し、幾度となく繰り返されるそれの断念の中でもそれを手放すことなくいること、おそらくそこに、<待つ>ということが成り立つ。 *** なので、かなり真摯に対象と向き合っている場合に限定して論じています。本書には「祈り」という言葉が頻出しますが、確かに、この場合の「待つ」は、「祈り」の類語になるのかもしれません。 個人的には、本書で語られていない、もっとカジュアルな「待つ」、例えば、「雨宿りをして、通雨が過ぎるのをぼーっと待ってみる」というような場合の、「待つ」についても興味がありました。こういう時は、待っている対象を強く想うということはないのですが、強制的に空白の時間を与えられ、色んな思索が頭の中で勝手に動き出すので、自然に自分の考えが整理されていく貴重な時間だったのかなと思ったりします。特にスマホを持つ様になってから、「待つ」という行動を単体で行うことは激減しましたが、(本書が対象としていないカジュアルな「待つ」も含めて、)一見無駄な「待つ」という時間が、どういう機能を持っているかを考えさせられました。
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