商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 春陽堂書店/ |
発売年月日 | 1991/11/25 |
JAN | 9784394700197 |
- 書籍
- 文庫
沢木欣一 自選三百句
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沢木欣一 自選三百句
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「風」を主宰し社会性俳句を提唱した沢木欣一の自選句集。今読むと、社会性よりも的確な写生とリリシズムあふれる抒情が心を打つ。「雪霏々と真昼の電車灯し来る」「豊年や汽車の火の粉の美しき」「菜の花や旅路に古りし紺絣」「南天の実に惨たりし日を憶ふ」「塩田に百日に筋目つけ通し」「七夕竹弔旗...
「風」を主宰し社会性俳句を提唱した沢木欣一の自選句集。今読むと、社会性よりも的確な写生とリリシズムあふれる抒情が心を打つ。「雪霏々と真昼の電車灯し来る」「豊年や汽車の火の粉の美しき」「菜の花や旅路に古りし紺絣」「南天の実に惨たりし日を憶ふ」「塩田に百日に筋目つけ通し」「七夕竹弔旗のごとし原爆地」「万燈のまたたき合ひて春立てり」「流燈の月光をさかのぼりたり」「皇子の墓天の氷柱の垂れにけり」「床下に枯野続けり能舞台」「仏壇を吉野の花に開きゆく」「雀の巣あるらし原爆ドームのなか」「げんげ田に沈みて遍路冥利かな」「緑陰に赤子一粒おかれたり」「白菖蒲風の離れるときゆらぐ」「笛の音の一気に春を呼びにけり」
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地味だが燻銀の秀句多し。やはり俳句は、短歌とは違い、成熟を要する文学形式であることを再確認。「戦後」が混入する隙が少ない。
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