風よ、万里を翔けよ

田中芳樹【著】

• 販売会社／発売会社: 徳間書店/
• 発売年月日: 1991/03/31
• JAN: 9784191244931

商品レビュー

2010/05/28

韓国の「春香伝」と並…

[文庫ＯＦＦ]

韓国の「春香伝」と並ぶ中国のヒロイン列伝。田中氏は毅い女性がお好みのようですね。今までこの作品を半創作小説の形で読ませる作品がなかったので、喜びながら読みました。

2023/06/03

1991年第一刷、徳間書店の単行本。歴史小説のつもりで読んでいたが、歴史物語だった。主人公を狂言回しとする史書の文章の切り貼りという印象が残ってしまう。もちろん、中国の歴史的な文学に登場する架空の人物が主人公ということはあるが。架空戦記である銀英伝やアルスラーンに共通する雰囲気。歴史物語が悪いとは思わず、こちらが新しい「歴史小説」のありかたかもしれない。特にこの雰囲気が銀英伝でははまって人気作になったのだろう。しかし、材を実在の歴史に取るとなんかなぁ、という印象である。

他：「校点后記」（「あとがき」のルビ）（1991年3月11日）作者拝、「参考資料」、初出誌：「SFアドベンチャー」1991年2月号～4月号掲載

2013/05/06

田中芳樹さんの中国小説、初挑戦。

登場人物が漢字ばっかりなのは、しょうがないとしても、いつものペースで読み進められず、ちょっと戸惑い。

と、いうのはこっちのかってなのだが。

主人公だけでなく、周りの人物の描写も細かく、また、歴史の流れも詳しくよくわかり、とてもおもしろかった。

さらに史実を詳しく知るならば、参考資料にも目を通すべきだろう。