商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2004/09/18 |
JAN | 9784003258514 |
- 書籍
- 文庫
牝猫
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牝猫
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商品レビュー
3.5
13件のお客様レビュー
若い夫婦と、牝猫サアの三角関係な物語。妻カミーユが夫の愛情を独り占めするサアに嫉妬して、やがて悲劇に繋がっていく。猫愛好家とそうでない人は分かり合えないのか? それにしても夫アランがサアを溺愛している様子が詳細に書かれていて、これは猫にも嫉妬するわなというか、決して嫌いなわけで...
若い夫婦と、牝猫サアの三角関係な物語。妻カミーユが夫の愛情を独り占めするサアに嫉妬して、やがて悲劇に繋がっていく。猫愛好家とそうでない人は分かり合えないのか? それにしても夫アランがサアを溺愛している様子が詳細に書かれていて、これは猫にも嫉妬するわなというか、決して嫌いなわけではないんだから、アランはもうちょっと奥さん大事にしてあげてもいいんじゃないだろうかと思う。 サアに関しては「ムールアン」とか「ムーク」と鳴き、ニャーと鳴くのは一回だけ出てきたかな?くらい独特な鳴き声をしているのも物語の味わいがあった。 人間と、あくまでも人間目線から見た猫の物語。(最近読んだ、猫から見た人間の物語ではない) さて、そろそろ『ネコのムル君…下』を読み始めようか。
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- ネタバレ
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■評価 ★★★✬☆ ■感想 ◯心情描写や風景描写で感情の機微が伝わる雰囲気がすき。 ◯劇的な転換点は妻カミーユが猫のサァを突き落とすとこだけど、それ以外の微妙な、グラデーションや揺れ動きのある感情の変化が楽しい。 ◯主人公アランの機微に気づいてしまう性格、羨ましくもあるし自分がガサツ系で良かったとも思う。(察してしまうのも苦労するので) ◯「カミーユ」と聞いて私はすんなり「女みたいな名前だな」と思ったので、どこかのニュータイプにいきなり殴られるかもしれない(*゚∀゚*)
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自分も猫飼いなので、アランが猫を愛する気持ちはすごく理解できる。 そしてカミーユの気持ちも…。 結局、物語の最初からアランがカミーユのことをそれ程愛していないというのがわかっていたし、そういうのを感じ取ったカミーユのほうはますますアランの愛を得ようと執着してしまう、そしてアランの...
自分も猫飼いなので、アランが猫を愛する気持ちはすごく理解できる。 そしてカミーユの気持ちも…。 結局、物語の最初からアランがカミーユのことをそれ程愛していないというのがわかっていたし、そういうのを感じ取ったカミーユのほうはますますアランの愛を得ようと執着してしまう、そしてアランの愛情を独り占めしている猫を憎むようになってしまうという展開はわかりすぎる。 そして、時代なのかうっすらと女性蔑視の風潮も見え、なんだかねという感じ。
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