商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 1988/07/01 |
JAN | 9784087493504 |
- 書籍
- 文庫
叫ぶ私
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叫ぶ私
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
叫ぶというか、この作…
叫ぶというか、この作者自体が自分を、流行作家であって、本物の文学をかけないと自分で悟っていたというのがつらいですね。
文庫OFF
カウンセリングを学んでいるので、参考になればと思って手にとった本です。 作家・森瑤子さんのセラピー記録です。 森瑤子さんといえば「才能にあふれ、ヒット作を次々と生み出し、外国人の夫と可愛い娘3人に囲まれているだれもがうらやむゴージャスな女流作家」というイメージでした。 何をそんな...
カウンセリングを学んでいるので、参考になればと思って手にとった本です。 作家・森瑤子さんのセラピー記録です。 森瑤子さんといえば「才能にあふれ、ヒット作を次々と生み出し、外国人の夫と可愛い娘3人に囲まれているだれもがうらやむゴージャスな女流作家」というイメージでした。 何をそんなに生き急いでいるのだろうと思うほど作品を量産し、そして風のように早世してしまいました。。。 しかしこの本を読むと、彼女が夫のことや娘のことなどでもがき苦しんでいた様子がよくわかります。 これだけの苦しみを抱えていたからこそ、おそるべきエネルギーで作品を書き続けることができたのでしょう。 その苦しみの原因は、はっきりはしないのですが。。。 彼女は非常に真面目で責任感の強い人です。 あんなことも、こんなことも、全部自分のせいとして背負い込んでしまうような人。 文脈から察するに、子どものころ、母親から精神的に虐待を受けていたようなのです。 それが原因で、何かにつけて自分を責めるようになってしまったのかもしれません。 この本を読む限り、彼女の奥底には「死にたい」という願望があったように思います。 それでも、まだまだ書きたいテーマがたくさんあったことでしょう。 彼女こそが「ハンサム・ウーマン」なのでした。
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森瑶子という作家の深奥なる魂の声。 それを受け止めるセラピストとの対話。 読みながら自分が癒されて行きました。 森さんの「自分の状態を見事に言葉にして行く力」と「観察する能力」を讃えたセラピストのあとがきに様々な想いをくみとります。 作家がこのように自己の内面を表出すること。 ...
森瑶子という作家の深奥なる魂の声。 それを受け止めるセラピストとの対話。 読みながら自分が癒されて行きました。 森さんの「自分の状態を見事に言葉にして行く力」と「観察する能力」を讃えたセラピストのあとがきに様々な想いをくみとります。 作家がこのように自己の内面を表出すること。 それは作家の役割を越えた行為。 ある意味で己を投げ出しての「読者の救済」にすら思われます。
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