商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1987/06/01 |
JAN | 9784101105079 |
- 書籍
- 文庫
次郎物語(上)
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次郎物語(上)
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商品レビュー
4.5
16件のお客様レビュー
この作品は小学生の頃、祖母から借りて毎日寝る前に少しずつ読み進めた思い出の大作。主人公の次郎と同じくらいの年齢だったので、感情移入が強く働いた。 特にイジメっ子と取っ組み合って共に川に転落し、それ以来一目置かれるようになるくだりには随分と勇気をもらった。 いま再読したが、忘れてい...
この作品は小学生の頃、祖母から借りて毎日寝る前に少しずつ読み進めた思い出の大作。主人公の次郎と同じくらいの年齢だったので、感情移入が強く働いた。 特にイジメっ子と取っ組み合って共に川に転落し、それ以来一目置かれるようになるくだりには随分と勇気をもらった。 いま再読したが、忘れていたディテールを鮮明に思い出し胸がいっぱいになった。 自身の少年時代にタイムスリップしたような感覚。子供のころの読書がいかに大切かを思い知らされた。
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#886「次郎物語 上」 中学生時代に読んで以来の再読。当時は全五部(未完だが)で各一冊、全五巻でした。著者の自伝的要素が含まれますので、里子に出された事情や、実母・祖母との確執、里親への愛情など、リアルに描かれてゐます。子供だからといつって、別に純粋無垢だつたりする訳ぢやない...
#886「次郎物語 上」 中学生時代に読んで以来の再読。当時は全五部(未完だが)で各一冊、全五巻でした。著者の自伝的要素が含まれますので、里子に出された事情や、実母・祖母との確執、里親への愛情など、リアルに描かれてゐます。子供だからといつって、別に純粋無垢だつたりする訳ぢやない。打算的で、厭らしい側面も遠慮なく描かれてゐます。ルナアル「にんじん」を連想しました。 次郎には常に信頼すべき精神的支柱が存在しますが、この巻では何といつても父の俊亮でせう。羅針盤とするべき大人がゐるかどうかが、その後の成長にも影響すると申せませう。 それから、死を間近にして漸く分かり合へる母子に、少しほつとする思ひでした。
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主人公、次郎の気持ちがとても丁寧に正直に描かれている。子供って、こんな風にきかん気だったり泣き虫だったり、勝手気ままだったり繊細だったり、そしてとても傷つきやすいということを思い出した。次郎が人間関係に悩みながら少しずつ成長していく様子を、見守っている気持ちになった。 久し振り...
主人公、次郎の気持ちがとても丁寧に正直に描かれている。子供って、こんな風にきかん気だったり泣き虫だったり、勝手気ままだったり繊細だったり、そしてとても傷つきやすいということを思い出した。次郎が人間関係に悩みながら少しずつ成長していく様子を、見守っている気持ちになった。 久し振りに良い読書の時間を持てた。
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